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富士通、高性能UNIXサーバー「SPARC M10」で社内データベース基盤を統合

2013-07-18

高性能UNIXサーバ「SPARC M10」で社内データベース基盤を統合
社内に散在するデータベース基盤を集約、基盤の性能と可用性を向上


 当社は、UNIXサーバ「SPARC M10(スパーク エムテン)」とオラクル・コーポレーション(本社:カリフォルニア州、レッドウッドショアズ、以下オラクル)の「Oracle Database 11g」を活用してオラクルデータベース基盤の統合を行います。

 これにより、システム全体の性能向上、データベースサーバの運用レベルの統一、可用性(注1)の向上、トータルコストの削減を目指します。本年9月下旬より順次稼働開始予定です。

 さらに、本件をリファレンスモデルとして大規模データベース統合に関するノウハウを当社エンジニアに展開することにより、技術力のさらなる向上を図り、同様のお悩みを抱えるお客様に対して最適なご提案をしてまいります。

 [関連リンク]「SPARC M10」紹介サイト
  http://jp.fujitsu.com/platform/server/sparc/
 [関連リンク]「富士通のOracleソリューション」紹介サイト
  http://jp.fujitsu.com/solutions/oracle-solutions/


<背景>
 当社では、これまで、生産管理・購買・物流・総務など様々な部門ごとに、データベースサーバを導入してきた結果、新旧含めた複数バージョンのデータベースが存在し、サーバが乱立する状況となりました。そのため、バックアップや災害対策にかかるコストが高額になるほか、運用管理におけるサービスレベルがまちまちになるという課題を抱えていました。


<対策>
 当社は、東日本大震災を契機としてこれらの課題に対応するため、データベース基盤統合に向けた検討を進めておりましたが、今般、全社で利用可能なデータベースサービス基盤の構築を開始しました。

 これまでオラクルデータベースを活用していた基盤は「Oracle Database 11g」に統一し、基盤プラットフォームは社内のデータベース利用状況に合わせてUNIXサーバ基盤とPCサーバ基盤に分割し、統合を行います。

 UNIXサーバ基盤には「SPARC M10」を選択しました。「SPARC M10」は当社が開発した最新CPU「SPARC64 X」を搭載し、以下のような特長を備えており、あらゆる業務を快適に動作させる汎用UNIXサーバです。

 ・整数演算性能で世界最高性能(注2)を実現した当社開発の新プロセッサ「SPARC64 X」を搭載、10進演算、暗号処理、コピーなどのソフトウェア処理の一部をプロセッサで実行するソフトウェア・オン・チップを採用し、最適化されたソフトウェアとの組み合わせで、さらなる飛躍的な性能向上を実現し業務アプリケーションの高速かつ快適な動作を実現。
 ・最大構成時には世界最高(注3)の64CPU、1,024コアという高いスケーラビリティを実現しており、大規模なサーバ集約に余裕をもって対応が可能。また、2コア単位でのCPUの性能増強が可能なため、サーバ移行のタイミングに合わせ、段階的にきめ細やかなサーバリソースの拡張を実現。
 ・メインフレーム開発で培った高信頼技術を継承し、24時間365日の安定稼働を実現。
 ・「Oracle Solaris」のバイナリ互換性により、高い移行性を確保。


 今回の統合では多種多様なシステム集約を実施するため、能力向上を逐次実施できる柔軟性、高集約を実現するための性能と集約性、コスト削減のための高い移行性が必要でした。「SPARC M10」はこれらの条件をクリアできる唯一のサーバと判断し、選択しました。

 一方のPCサーバ基盤には、オラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata(注4)」を採用しました。「Oracle Exadata」はオラクルデータベースに最適化されたデータベース・マシンでバッチ/OLTPともに高性能を発揮します。

 これらの基盤は、本番環境とDR(注5)環境兼開発環境を別々に遠隔地に設置します。また、データの同期は「Oracle Data Guard(注6)」で実施し、いざという時の備えを実現するとともに運用レベルの統一と向上を図ります。
 これらの対策により、システム全体の可用性向上、運用管理をはじめとするトータルコストの削減を図ります。

 ※参考画像は、添付の関連資料を参照


<オラクル・コーポレーション チーフ・コーポレート・アーキテクト エドワード・スクリーベン様のコメント>
 オラクル・コーポレーションは、富士通株式会社が「Oracle Exadata」と「SPARC M10」によりオラクルデータベース基盤を統合することを歓迎します。グローバルなITリーダーである富士通の選択は、ハードウェアとソフトウェアが最適に稼働するよう設計することの価値を実証したものであると満足しています。


<商標について>
 ・OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
 ・すべてのSPARC商標は、ライセンスを受けて使用されており、SPARC International, Inc.の米国およびその他の国における商標です。SPARC64商標は、SPARC International, Inc.の米国およびその他の国における商標であり、ライセンスを受けて使用しています。
 ・UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
 ・その他、記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


[注釈]

注1 可用性:
 システムが継続して稼働できる能力のこと。

注2 世界最高の整数演算性能:
 プロセッサ性能は、SPECint_rateR2006でのHPC用途のサーバを除いた登録値との比較(2013年7月11日現在)
 【SPECint_rate2006の性能値および測定環境】
 SPARC M10−4S
 ・測定値(Peak):23,800
 ・測定環境:SPARC64 X(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、Oracle Solaris 11.1、Oracle Solaris Studio 12.3, 1/13 Platform Specific Enhancement

注3 世界最高:
 HPC用サーバを除いた1台に搭載できるプロセッサ数での比較。

注4 Oracle Exadata:
 正式名称はOracle Exadata Database Machine(オラクル エクサデータ データベース マシン)。

注5 DR:
 Disaster Recovery。災害発生時に迅速なシステム復旧を実現するための考え方。

注6 Oracle Data Guard:
 オラクルデータベースの遠隔地間での保全を目的としたソリューション。


<関連リンク>
 ・「SPARC M10」紹介サイト
  http://jp.fujitsu.com/platform/server/sparc/
 ・「富士通のOracleソリューション」紹介サイト
  http://jp.fujitsu.com/solutions/oracle-solutions/

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