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村田製作所、狭ピッチ(2mm)エンボステーピング品の量産開始
世界初!積層セラミックコンデンサ2012サイズ
狭ピッチ(2mm)エンボステーピング品の量産開始について
※製品画像は添付の関連資料「製品画像2」を参照
<要旨>
株式会社村田製作所は、積層セラミックコンデンサの2012サイズについて、狭ピッチ(2mm)エンボステーピング(*)品の量産を開始しました。
<特徴>
これまで2012サイズは4mmピッチのエンボステーピングで、Φ330のリールに10,000個/巻でしたが、狭ピッチ(2mm)のエンボステーピングにすることで、同じΦ330のリールに2倍の数量の20,000個/巻のテーピングを可能にしました。これにより、環境対応、省スペース対応に貢献します。また、お客様のリール交換の手間を削減することも可能です。なお、2012サイズの22μF品まで同テーピングが可能です。
1.環境対応
・包装材料の使用量削減(省資源化)
・包装材料の廃棄量削減
・輸送エネルギーの省力化(温暖化対策)
2.省スペース対応
・在庫スペースの削減
※製品画像は添付の関連資料「製品画像2」を参照
<背景>
当社は、0402サイズの4mm幅1mmピッチを始め、各サイズで狭ピッチテーピングとしてきました。そうしたなか、0603、1005サイズで狭ピッチテーピング(紙テープ、8mm幅1mmピッチ)を採用いただいているお客様から、大容量品としてニーズのある2012サイズについても狭ピッチテーピングを導入し、リール交換回数を減らしたいというリクエストがありました。そこで、テープメーカーと共同で、2012サイズ用2mmピッチエンボステープを開発することとしました。
開発にあたっては、下記の課題に直面しましたが、テープメーカーとの擦り合わせを重ね、金型形状と成型条件を工夫することで、非常に難易度が高いとされていた2012サイズ用2mmピッチのテーピングを実現しました。
1.テープを成型するための金型が破損しやすい
2.テープの厚みが一部薄くなり破れやすくなる
3.製品を入れるポケットとポケットの間のリブ(壁)の高さを十分確保できない
<用途>
2012サイズの積層セラミックコンデンサは、大容量を必要とする小型モバイル機器をはじめ、パソコンやデジタルカメラ、TV、自動車など、多くの機器で使用されています。
<生産体制>
福井村田製作所にて7月より量産中
<用語説明>
*エンボステーピング:ポリスチレン、ポリカーボネイトといった樹脂を使い、くぼみ状に成型したテープに製品を収納したテーピングのこと。
■お客様からのお問い合わせ先
>こちら https://www.murata.co.jp/contact/product/contact.php?g_product_category=capacitor