メルク、フェドバッチモードで安定して高い性能を発揮するCD培地「Cellvento　CHO−２００」を発売

メルクミリポア、フェドバッチモードで安定して高い性能を発揮するCD培地「Cellvento(TM)　CHO−２００」を発売
―７月１０日〜１２日開催「インターフェックス　ジャパン」で発表―


　・Cellvento(TM)　CHO−２００培地とそれを補完するFeed製品の利用により効率的なフェドバッチ培養を提供
　・確実な細胞増殖と高い生産性を実現
　・医薬品製造用原料関連の各種規制に関するメルクミリポアの深い専門知識に裏打ちされた製品　


　メルク株式会社（本社東京、会長兼社長カール・レーザー）は、同社のライフサイエンス部門メルクミリポア事業本部より、安定した高い性能で確実な細胞増殖を実現するChemically　Defined（CD）の非動物由来の細胞培養培地「Cellvento(TM)　CHO−２００」をこの度販売開始いたしました。本製品は、CD培地を補完するCellvento(TM)　Feed製品と組み合わせ、モノクローナル抗体を発現するCHO−S細胞を使用するフェドバッチモードでの培養プロセス用に最適化されています。

　Cellvento(TM)　CHO−２００培地とこれに対応するFeed製品には、組成の不確かな加水分解物や構成成分は含まれておらず、ロット間の安定性が非常に優れています。またバッチモードの培養において高い細胞密度を実現し、培養期間を延長するとともに、細胞の高生存率も長期に渡り持続します。これによって、高力価のタンパク質生産が促進され、生産性および生産物の品質が高まります。

　Cellvento(TM)　CHO−２００およびCellvento(TM)　Feedsは、cGMP準拠の当社施設で乾燥粉末培地として製造されています。完全にトレーサビリティを確保した原料を認定サプライヤから調達し製造しているため、確実な均質性を確保しており、効果的な粉末溶解と均一な粒子径分布を実現します。２０１３年秋には、液状タイプのCellvento(TM)　CHO−２００培地の販売を開始する予定です。

　メルクのメルクミリポア事業本部プロセスソリュ−ションズ事業部フィールドマーケティング小沢貞雄は、「新製品Cellvento(TM)　CHO−２００培地によって、当社のCHO用培地製品ラインナップが拡充され、バイオ医薬品の培養プロセス開発を十分に支援できるようになりました。当社の原料プロファイリングや細胞培養培地のプロセス技術は、医薬品開発と製造工程のパフォーマンスを拡大し、その予測可能性を高めるもので、医薬品原料および細胞培養培地市場におけるメルクミリポアの優位性はさらに強固なものとなります。当社のもつ医薬品成分関連の規制要件における深い専門知識を合わせて提供することで、バイオ医薬品メーカーの製造工程の改善と製品化までの期間短縮に貢献してまいります」と述べています。


　本製品は、２０１３年６月２３日（日）〜２６日（水）にフランス・リールで開催された動物細胞技術に関するカンファレンス「ESACT」でも紹介しました。

■「インターフェックス　ジャパン」出展
　メルクミリポアは、２０１３年７月１０日（水）〜１２日（金）に東京ビッグサイトで開催される医薬品・化粧品の研究開発・製造技術国際展示会「第２６回インターフェックス　ジャパン」に出展し、メルクミリポアのブース（東２ホール　１１−２６）にて「Cellvento(TM)　CHO−２００」を国内で初めて展示、ご紹介いたします。また、近年バイオ医薬品の製造工程で導入が進むシングルユースシステムに最適な「Mobius(R)　Smart　Flex　Ready　ソリューション」および「Mobius(R)　粉末デリバリーシステム」の最新製品も今回ブースにてご紹介いたします。

　メルクミリポアの「第２６回インターフェックス　ジャパン」出展についての詳細は下記HPをご覧ください。
　http://www.millipore.com/events/cp3/20130710&country=jp&lang=ja

　「Cellvento(TM)　CHO−２００」についての詳細は下記HPをご覧ください。
　http://www.merckmillipore.jp/chemicals/cellvento/japanese/c__bCsHfETok4AAAE7351CX5hb?RedirectedFrom=http://www.merckmillipore.jp/cellvento&null


＜メルクについて＞
　Merck　KGaA（メルク）はドイツのダルムシュタットに本社を置く世界的な医薬品・化学品・ライフサイエンス企業です。会社としての起源は１６６８年まで遡り、現在は世界６６カ国で事業を展開しています。グループ従業員総数は約３８，０００人に上り、起業家精神あふれる社員のイノベーションによって成功を収めてきました。２０１２年総売上高は約１１２億ユーロでした。Merck　KGaAの株式は全体の３０％が市場で取り引きされており、残りの７０％はメルクファミリーが合資会社を通じて保有しています。なお１９１７年、当時の米国子会社Merck＆Co．の資産が接収された後、同社はメルクからは完全に独立しています。

　メルク株式会社はメルクの日本法人として１９６８年に設立。液晶や顔料などの化学品の研究開発・製造・販売や、試薬・分析機器などライフサイエンス関連製品・サービスを手がけています。２０１１年には日本ミリポア株式会社を吸収合併し、バイオサイエンス基礎研究から医薬品製造、創薬まで、ライフサイエンス分野の製品とソリューションを提供しています。
　メルク株式会社についての詳細は、http://www.merck.co.jpをご覧ください。


＜メルクミリポアについて＞
　メルクミリポアはドイツに本社を置くメルクのライフサイエンス部門です。バイオテクノロジーや医薬分野での研究・開発・製造向けに革新的で優れた製品とサービスを提供しています。研究開発への投資額はライフサイエンス企業の中でトップ３に入り、科学・工学分野の最先端の研究によって顧客企業の戦略的パートナーとしてライフサイエンスの発展を支えています。米国マサチューセッツ州ビレリカを拠点に、現在６６カ国で事業を展開、従業員数は約１０，０００人です。２０１２年の売上高は２６億ユーロでした。北米では「EMD　Millipore」として事業を行っています。