リニアテクノロジー、１０AμModule降圧レギュレーターを販売開始

リニアテクノロジー、新製品「LTM４６４９」を販売開始
最高周囲温度８３℃、効率８６％で最大電流を供給する１０AμModule降圧レギュレータ



　リニアテクノロジー株式会社は、９mm×１５mm×４．９２mm　BGA（ボール・グリッド・アレイ）パッケージに収められた、高動作効率で低温度上昇の１０A降圧μModule(R)レギュレータ「LTM４６４９」の販売を開始しました。EグレードとIグレードのLTM４６４９は、−４０℃〜＋１２５℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。１，０００個時の参考単価は１６．７５ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTM4649）。

　LTM４６４９は、０℃〜＋８３℃の周囲温度で最大電力を供給するときに、ヒートシンク、エアフロー、出力電流のディレーティングが不要で、最大８６％の効率で動作します（５V〜１２V入力、１．５V／１０A出力）。１００℃までの周囲温度での出力電流の減少はわずか４Aで、４００LFMのエアフローを使用した場合には２Aです。LTM４６４９は、４．５V〜１６Vの入力電源を０．６V〜３．３Vの低い出力電圧に変換します。また、差動リモート検出アンプを搭載し、回路基板の配線インピーダンスによって生じる電圧低下を補償することで、入力、負荷、温度（−４０℃〜＋１２５℃）の全範囲にわたり±１．５％の精度で負荷電圧を安定化します。

　LTM４６４９は、最大４０Aの負荷に対して複数のデバイス間で電流を正確に分担するマルチフェーズ動作用に、入力クロックと出力クロックを供給します。マルチフェーズ動作により、入力リップルと出力リップルだけでなく、入力コンデンサと出力コンデンサの数も減少します。アプリケーションとして、通信機器、産業用機器、航空電子機器、テスト装置での１２Vや５Vの入力からのポイントオブロード変換などがあります。

　LTM４６４９は、４００kHz〜７５０kHzの周波数範囲の外部クロックに同期可能です。軽負荷時に最大の変換効率を得るためのBurst　Mode(R)動作または出力電圧リップルを小さくするためのパルス・スキップ動作を選択できるので、回路の性能を独自の設定に合わせることができます。LTM４６４９は、システムの複数のレール間のシーケンス制御を行うための出力電圧トラッキングが可能です。また、負荷を保護するため、出力の過電圧および過電流に対する保護機能を備えています。


LTM４６４９の主な特長：
　・出力電流：１０A
　・入力電圧範囲：４．５V〜１６V、出力電圧範囲：０．６V〜３．３V
　・最高８３℃の周囲温度でヒートシンク、エアフロー、電流ディレーティングが不要
　・全DC出力電圧誤差：最大±１．５％
　・マルチフェーズ動作および同期が可能
　・９mm×１５mm×４．９２mm　BGAパッケージ


※製品画像は、添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P　５００の一員であるリニアテクノロジーは過去３０年以上にわたり、広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp

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