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東邦テナックス、タイの大手圧力容器メーカーに炭素繊維「テナックス」原糸を独占供給

2011-01-13

タイの大手圧力容器メーカーとの炭素繊維独占供給契約締結について


 帝人グループで炭素繊維事業を展開している東邦テナックス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:三嶋 孝司)は、このたび、タイの大手圧力容器メーカーであるメタル・メイト社(本社:タイ、社長:プラティープ・ニルビチェン)と炭素繊維「テナックス」の原糸を独占供給する契約を締結しました。これは、メタル・メイト社が開発・製造する天然ガスタンク向けに当社の炭素繊維を供給するもので、年間1,000万米ドルの売り上げを見込んでいます。

 近年、環境負荷の少ない天然ガスで走行する自動車が注目されており、その燃料となる天然ガスを貯蔵するために圧力容器の需要が急増しています。タイでは従来この用途に金属製容器が用いられていますが、メタル・メイト社は、急増する自動車用天然ガスタンク需要、および容器の軽量化・大容量化のニーズに対応すべく開発に取り組んできました。その結果、金属製容器を薄肉化し、容器全体に炭素繊維「テナックス」を巻きつけて樹脂で固めることにより、軽量化、大容量化を可能にした圧力容器の開発に成功しました。これはタイ国内では初めてのことです。

 東邦テナックスは、航空機・自動車用途、風力発電用途と並び、圧力容器用途を重点領域としています。このたびのメタル・メイト社との独占供給契約を契機として、中国・東南アジアを中心とするアジア圏内での圧力容器用途の拡大展開を積極的に進めていきます。また、中長期的には、欧米を含むグローバル展開を図り、2015年には圧力容器用途の炭素繊維売上高を5,000万米ドルにまで拡大することを目指します。

 東邦テナックスは、アジア市場における炭素繊維のプレゼンス向上を図り、圧力容器用途に加え、電子機器や自動車部品、風力発電用途など、需要が急拡大すると予想される一般産業用途において、新規顧客獲得および市場開拓を目指していきます。


 ※ 参考資料は、関連資料参照

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