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タカラバイオ、台湾サントワードテック社にキノコ栽培技術を供与
キノコ栽培技術を台湾企業へ供与
タカラバイオ株式会社は、台湾企業であるサントワードテック社(中国語名:山汰科技企業有限公司、英名:Sun Toward Tech Enterprise Co., Ltd)と、当社が保有するキノコ菌株の使用許諾及び、キノコの生産技術供与に関する契約を、6月13日に締結いたしました。本契約により、サントワードテック社は、当社が供与するキノコ菌株について、台湾での製造が可能となるとともに、台湾、中国及び東南アジア諸国に於いて販売することができます。
当社は長年、キノコの大量生産に関する研究に取り組んでおり、昭和45年に世界で初めてブナシメジの大量生産技術の開発に成功し、複数の企業および団体に対して技術供与を行い、当社が保有するキノコ菌株の使用及びキノコの大量栽培技術のライセンス事業を拡大させてきました。また、栽培が困難とされてきたハタケシメジやホンシメジの栽培にも成功し、当社はこれらキノコを国内において製造・販売しています。
今般、サントワードテック社はアジアにおける新規事業の一つとして食品分野への進出を考えており、当社の保有するキノコ菌株及びキノコの栽培技術のライセンスの供与を受けて、平成26年春を目途に台南市内に総事業費24億円をかけた延べ床面積約15,000m2の栽培設備を新設し、当初はハタケシメジとホンシメジの製造・販売を行う計画です。
今回のライセンス契約締結により、当社は、サントワードテック社より、契約一時金及びキノコ製造の実施料を受領する見込みです。本件が今期当社連結業績に与える影響は軽微ですが、先般中期経営計画で発表した医食品事業の業績目標達成に向けて好材料となります。当社は今後も自社によるホンシメジ及びハタケシメジの製造・販売に注力すると共に、キノコに関するライセンス事業にも取り組んでいきます。
<参考資料>
【サントワードテック社の概要】
中国名:山汰科技企業有限公司(英名:Sun Toward Tech Enterprise Co., Ltd)
所在地:台中市北屯區三甲東街261號
代表者:王 勝志
設立時期:1999年
資本金:3.2億台湾ドル
従業員数:800名
事業概要:液晶モニター用のプラスチック包材の製造・販売
ホームページ:http://web.trying.com.tw/suntowardtech/