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ライオン、犬の体表と犬用トイレの細菌汚染実態調査結果を発表

2011-01-05

散歩後、ペットの手足をタオルで拭くだけで済ませていませんか?
犬の足裏にはおしり周りと同じくらい細菌が付着している!
〜犬の体表および犬用トイレの細菌汚染実態調査〜


 ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)分析技術センターおよびライオン商事株式会社(社長・小森 衛)は、犬の体表および犬用トイレの細菌汚染実態について調査を行った結果、犬の足裏には犬のおしり周りや犬用トイレ表面と同程度の細菌が付着していることを明らかにしました。


1.研究の背景
 近年、ペットを家族の一員としてとらえ、室内で飼育するオーナーが増えています。2009年のペットフード協会の調査では、犬を飼っている世帯のうち室内で飼育している世帯は7割を越えていました。室内飼育では、ペットが人間の生活スペースを自由に歩きまわったり、ペットと人とのスキンシップが増えたりすることから、ペットを介して汚れや細菌などに接触することが懸念されます。そこでこの度、室内飼育犬の細菌汚染実態について調査を行いました。

2.犬の体表および犬用トイレ表面の細菌汚染実態
(1)犬の足裏(肉球)にはおしり周りや犬用トイレの表面と同じくらい細菌が付着している!
 犬を飼育している5家庭において、6頭の犬の体表(肉球、お腹、おしり周り)および5つの犬用トイレ(トレイ内周、横漏れ箇所、トイレシーツ上)を対象に34箇所で拭き取り調査を実施しました。その結果、100cm2あたりに付着していた細菌数は、犬の体表では数千〜数千万個、犬用トイレ表面では数百〜数千万個であり、犬の違いによる差は大きいものの、測定部位間では細菌数に大きな違いがなく、おしり周りやトイレ表面と同様の菌数が肉球やお腹にも付着していることを確認しました(図1)。

 ※図1は添付の関連資料を参照

(2)犬の体表からはブドウ球菌科、犬用トイレ表面からは腸内細菌科の細菌を高頻度で検出
 次に、拭き取り調査で採取した細菌について菌の種類の確認を行った結果、犬の体表からはグラム陽性菌が15菌株、グラム陰性菌が8菌株検出され、うち11菌株がブドウ球菌科の細菌(ブドウ球菌属細菌11菌株)でした。一方、犬用トイレはグラム陽性菌が8菌株、グラム陰性菌が14菌株検出され、うち11菌株が腸内細菌科の細菌(大腸菌3菌株、Klebsiella属細菌3菌株など)でした(図2)。
 一般に、ブドウ球菌科の細菌はヒトや動物の皮膚や粘膜などに広く存在していますが、中にはヒトや家畜の化膿性疾患の原因となったり、毒素(エンテロトキシン)を産生し毒素型食中毒の原因となったりする菌の存在も知られています。また一方、腸内細菌科の細菌は、大部分がヒトや動物の尿や糞便などから検出され、医学・獣医学・水産学上重要な病原菌が含まれることがよく知られています※。
※参考:家畜微生物学−三訂版−

 今回検出された、ブドウ球菌科の細菌や腸内細菌科の細菌はいずれも環境中からは頻繁に検出されるものであり、特に強い毒性のあるものではありませんでしたが、ペットとスキンシップを取る場合には、衛生面の観点から洗浄や除菌など適切なケアをすることが望ましいと考えます。

 ※図2は添付の関連資料を参照


3.犬の足裏ケアの実態
◆ペットの足裏は「水でケアする」が主流
 近年、新型インフルエンザノロウイルスの流行等により清潔志向が高まり、「2〜3年前と比較して除菌・抗菌に対する意識が高くなった」と答えた人は60%にのぼります(2009年、ライオン調べ)。
 一方、散歩後のペットの足裏については「ぬらしたタオルで拭くだけ(43%)」「水で洗うだけ(26%)」とする人が多く、洗浄剤や除菌剤などが使用されていない実態が明らかとなっています(2009年、ライオン商事調べ)。
 ライオン商事株式会社では、ライオン(株)が家庭品の開発で培ってきた除菌技術をペット用サニタリーへ展開しており、ペットの手足やおしりの汚れを除菌成分配合でスッキリふきとるペット専用除菌シリーズ『ペットキレイ 除菌できる ふきとりフォーム』『ペットキレイ 除菌できる ウェットティッシュ』を2010年3月に発売しております。
 安心してペットと共に暮らし、スキンシップを取るために、「散歩後の手足」「トイレ後のおしりまわり」、「口・耳・目のまわりやボディ」などに手軽にお使いいただくことができる商品として提案していきます。
 なお、本研究内容に関しては、以下の通り、日本防菌防黴学会にて発表しております。


【日本防菌防黴学会 第37回年次大会】
 ○発表日 2010年9月28〜29日(ポスター発表29日)
 ○演 題  犬用トイレ及び犬体表の菌汚染実態とアンモニア発生に関する検討
 ○発表者 有田佳子1)、大谷正彦1)、石丸英彦1)、鈴木章裕2)、藤原正美1)

 1)ライオン株式会社 研究開発本部 分析技術センター、2)ライオン商事株式会社 事業推進部


以 上


※参考資料は添付の関連資料を参照


◆お問い合わせ窓口
<消費者の方> お客様センター 03−3621−6677

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