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大日本印刷、NFC対応スマホをかざすと買い物ができる「NFC SMARTSHOPPING」を開発
モバイルWalletの新機能「NFC SMARTSHOPPING」を開発
NFCスマートフォンによる決済やポイント授受などスムーズな買い物サービスを実現
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、スーパーなど設置したNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)電子棚札に、NFC対応のスマートフォンをかざすことでスムーズな買い物ができる「NFC SMARTSHOPPING(エヌエフシー スマートショッピング)」を開発しました。
DNPは、今回開発したNFC SMARTSHOPPINGを、スマートフォンでのキャッシュレス決済やクーポン、ポイントなどの授受など多様なサービスを提供するアプリケーション(アプリ)を一元管理し、その関連業務を総合的に支援するサービスである「モバイルWallet」の新機能として提供します。これにより、購買履歴などから利用者の属性を分析し、個々の属性に合わせた情報提供による来店促進など流通業界向けのO2O(Online to Offline)サービスの実現が可能となります。
【NFC SMARTSHOPPINGの概要】
スーパーの売り場で、商品をショッピングカートに入れる際に、商品の前に設置されたNFC電子棚札にスマートフォンをかざすことで、アプリ内の仮想ショッピングカートに商品購入の情報が登録されます。会計の際は、専用カウンターのNFCリーダーライター端末にスマートフォンをかざして予め登録した購入商品のデータを送信するだけで、レジ待ちすることなくスマートフォンによる決済が完了します。
【NFC SMARTSHOPPINGの特長】
モバイルWalletサービスは、決済やクーポン、ポイント授受などのサービスを一元管理しており、購買履歴などから利用者の属性を把握することができます。この属性情報を活用し、購入額によるステータスに応じた割引価格をスマートフォンに提供して、優良顧客の来店頻度を高めるなどの売上増につながる情報が取得できることが最大の特長です。
このほかに以下の特長があります。
・これまでの売り場では、景品表示法上で二重価格の提示はできませんでしたが、プレミア会員のスマートフォンだけに特別割引価格を提示できます。
・タイムセールなどの時間に応じた価格設定にも対応します。
・サービス提供事業者のレジカウンターでの商品チェックなどの運用負荷を低減できます。
・レジカウンターでの利用者の待ち時間を解消します。
・商品に含まれるアレルギーや栄養成分などの情報を利用者に提供することが出来ます。
【DNP モバイルWalletサービスの概要】
非接触ICカードに使われる近距離無線通信の国際標準規格NFCに対応したスマートフォンが、全世界で急速に普及すると予測されています。これに伴い、NFC対応スマートフォンで、決済、クーポンやポイントの授受、プロモーション情報の提供などの多様なサービスを行う複数のアプリを、Wallet(財布)に見立てて一元管理するモバイルWalletサービスが世界的に注目されています。利用者は、決済とクーポンの同時処理をはじめ、バンキング、ポイント、ヘルスケアなどの複数のサービスを連動して利用できます。また、サービス提供者は、ポイントサービスの活用や、生活者の購買履歴に基づくクーポン情報配信などによって、生活者に来店を促して売上拡大を図ることができます。DNPは、これらモバイルWalletをクラウド型で提供するプラットフォームサービスを提供しています。
【価格(税抜き)】
NFC SMARTSHOPPING機能のASP利用料 100万円/月〜
*NFC SMARTSHOPPINGの初期費用および、モバイルWalletサービス利用料は別途見積です。
【今後の展開】
DNPは、今後の検証活動を通じて、NFC SMARTSHOPPINGの早期のサービス開始を目指すとともに、本サービスを流通や小売業などに提供します。
また、モバイルWalletのポイントやクーポンと連動する仕組みの実現や、利用履歴を活用した販売促進活動を支援するCRM(Customer Relationship Management)との連携、アジア太平洋地域をはじめとした海外展開を目指していきます。
なお、3月5日から3月8日に東京ビッグサイトで開催される「NFC&Smart WORLD 2013」のDNPブースに、本サービスのプロトタイプを出展します。