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日本クレジットカード協会、ICクレジットカードに関する消費者意識調査結果を発表
ICクレジットカードに関する消費者意識調査
−暗証番号入力によるICクレジットカード利用の浸透−
銀行系クレジットカード会社で組織されている日本クレジットカード協会(略称JCCA、会長 佐々木 宗平 三菱UFJニコス株式会社代表取締役社長)は、平成17年度より継続してクレジットカードの安全性やICカードに関する消費者の志向・意識を探るため、インターネットによる調査を行いました。
その結果、クレジットカード保有者のなかでのICクレジットカード保有率は65%にのぼり、ICクレジットカードが広く浸透していることがうかがえます。一方、ICクレジットカード保有者のうち、店頭での支払いの際に暗証番号の入力を求められたことが「ある」人は73%で前回の68%を5ポイント上回り、ICクレジットカード対応端末の普及に伴って年々上昇していることが確認できました。
また、店頭で暗証番号の入力を求められたことが「ある」と答えた人に、『「ICクレジットカード」での支払いの際、暗証番号の入力を面倒だと感じたことはありますか。』とたずねたところ、「ない」と答えた人は79%にのぼりました。また、「ある」と答えた21%のうちでも8割以上が暗証番号入力を「安全性を重視すると必要だと思う」と回答していることから、暗証番号の必要性が浸透してきていることがうかがえます。
【調査対象】20歳〜69歳の男女(クレジットカード保有者のみ)
【調査地域】全国
【調査方法】インターネット調査
【抽出方法】日経リサーチ社インターネットモニターより、性・年代ごとに無作為抽出
各性・年代のサンプル数が均等になるようにサンプルを割り当て
【回収サンプル数】1,963サンプル
【調査時期】2010年7月29日〜8月4日
【調査実施機関】株式会社日経リサーチ
主な調査結果は以下の通りです。
○ICクレジットカードの認知・所有状況(図表1、2)
ICクレジットカードについて、認知度(内容まで知っている+聞いたことがある)は86%と高く、クレジットカード保有者のなかでICクレジットカード保有者は65%にのぼっております。
○ICクレジットカードの暗証番号I(図表3)
ICクレジットカード所有者に、ICクレジットカードの暗証番号を覚えているかをたずねたところ、「確かに覚えている」は75%にのぼり、そのなかで『ICクレジットカードをメインカードとして利用しているユーザー』(メインユーザー)は「確かに覚えている」が8割を超え、ICクレジットカード利用が多い人の方が暗証番号を覚えていることが分かります。
○ICクレジットカードの暗証番号II(図表4)
「ICクレジットカードを持っている」と答えた人に、『店頭で「ICクレジットカード」の支払いの際、暗証番号の入力を求められたことがありますか。』とたずねたところ、「ある」人は73%で前回の68%を5ポイント上回り、2005年から時系列でみても年々上昇していることがわかります。
○ICクレジットカードの暗証番号III(図表5、6)
暗証番号の入力を求められたことが「ある」と答えた人に、『店頭で「ICクレジットカード」での支払いの際、暗証番号の入力を面倒だと感じたことはありますか。』とたずねたところ、「ある」人は21%で、79%が「ない」と回答。一方で暗証番号の入力は面倒だと感じたことが「ある」と答えた人のうち8割以上が暗証番号入力を「安全性を重視すると必要だと思う」と回答しており、暗証番号の必要性が浸透してきているといえます。
○ICクレジットカードの評価(図表7)
ICクレジットカードユーザーに利用満足度をたずねたところ、「偽造されにくい」「紛失・盗難にあった場合、悪用されにくい」といった項目の満足度が高く、全体的にサブユーザーよりメインユーザーの方が満足度は高い傾向がみられます。
昨今のカードセキュリティに対する社会的関心の高まりを受け、今回の調査では昨年同様に消費者のICクレジットカードへの志向が明確に示されているとともに、ICクレジットカード、ICクレジットカード対応端末、並びに暗証番号決済の普及が進行していることを示す結果となっております。
当協会では、クレジットカードシステムの信頼性・安全性向上を図るべく、ICクレジットカードのインフラ整備を積極的に推進しております。今回の消費者意識調査の結果を踏まえ、「安心・安全」なクレジットカード社会の発展に向け、当協会は一層注力してまいります。
以 上
※詳細資料・図表1〜7は、添付の関連資料を参照