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NEC、プログラマブルフロー・スイッチ「UNIVERGE PF5248」など販売開始
NEC、OpenFlowに対応した「UNIVERGE PFシリーズ」のコントローラ機能を強化、スイッチの新製品を発売
※製品画像は添付の関連資料を参照
<新製品に関する情報>
http://www.nec.co.jp/datanet/pflow/
NECは、「OpenFlow」(注1)による新たなネットワーク制御技術ProgrammableFlow(注2)に対応した製品「UNIVERGE PFシリーズ」において、プログラマブルフロー・コントローラ「UNIVERGE PF6800」(以下 PFC)の機能を強化するとともに、プログラマブルフロー・スイッチ(以下 PFS)の新製品「UNIVERGE PF5248」「UNIVERGE PF5220」を、12月27日から販売開始します。
今回のPFC機能強化およびPFSのラインナップ拡充により、従来のデータセンターや大規模ネットワークに加え、企業内ネットワークへ適用領域を拡大させることが可能になります。
PFCの機能強化の内容は、PFSへの設定を容易にするコンフィグレーション簡易化機能の追加、世界初(注3)となる仮想ルータでのIPv6ルーティングへの対応です。
また、PFSは10Gポートにサーバを直接収容可能な「UNIVERGE PF5248」と、エッジスイッチ(注4)として最適な24ポートGbEスイッチ「UNIVERGE PF5220」をラインアップに追加し、幅広いユーザーニーズに対応します。
現在、データセンターや企業等のネットワークにおいては、導入コストや運用コストの低減、セキュリティ・品質の向上を実現したいというニーズが高まっています。NECは今後もパートナーと連携し、ネットワークのオープン化に向けたSDN(注1)市場活性化を推進します。
今回の強化概要と新製品の特長は次のとおりです。
1.PFCの機能を強化
1.回線障害時の通信復旧時間を従来の約10分の1に短縮
従来OpenFlow 1.0準拠のコントローラでは、回線に障害が発生した場合、スイッチに対し、その回線を通るデータ毎の経路切り替え指示を行う必要があった。今回の機能強化でコントローラからの指示を1つにまとめることにより、スイッチによる高速な切替えが可能になり、通信復旧までの時間を約10分の1に短縮(注5)。
2.仮想ルータでのIPv6ルーティングに世界で初めて対応
VTN(注6)上の仮想ルータでのIPv6ルーティングが可能。これにより、セグメント(注7)をまたがったIPv6の通信が可能となり利用範囲が拡大。
3.PFSのVLANコンフィグレーションの簡易化を実現
従来、VTN(注4)の設定時にはPFSでのVLAN設定が必要であった。今回の機能強化によりPFCからPFSのVLAN設定を集中的に行う事が可能となり、組織変更やフロア移動の際のネットワーク変更の設定工数を大幅に削減。
2.PFS 2機種を追加し、ラインアップを拡充
1.「UNIVERGE PF5248」
10Gポートをサーバの直接収容に対応させ、10Gを集線することで、プログラマブルフローのコアスイッチ(注4)としてもエッジスイッチ(注4)としても利用が可能なOpenFlow対応 8ポート10GbEスイッチ。
2.「UNIVERGE PF5220」
プログラマブルフローのエッジスイッチ(注4)として利用するOpenFlow対応 24ポートGbEスイッチ。中規模の企業ネットワークにも導入を容易にした製品。
スイッチの価格は次のとおりです。
製品名:UNIVERGE PF5248
価格(税別):2,150,000円〜
備考:2ポート(10/100/1000BASE−T)
8ポート(10GBASE−R,1000BASE−X)
製品名:UNIVERGE PF5220
価格(税別):1,390,000円〜
備考:24ポート(10/100/1000BASE−T)
2ポート(10GBASE−R,1000BASE−X)
3.UNIVERGE PF1000の提供とサポート
Windows Server(R)2012 Hyper−V(R)上の仮想スイッチをOpenFlowに対応させる拡張ソフトウェア「UNIVERGE PF1000」の提供および保守サポートを開始します。これにより、物理スイッチと同様に仮想スイッチをPFCから集中制御可能となり、サーバ仮想化環境においても柔軟かつきめ細やかなフロー制御や運用管理を実現。
なお、「UNIVERGE PF1000」の提供に関しては、「UNIVERGE PFシリーズ」の製品ポータルサイト(注8)をご覧ください。
NECは今後もProgrammableFlowに対応した製品である「UNIVERGE PFシリーズ」の強化を続け、パートナーとオープンに連携してOpenFlowの適用領域拡大を推進していきます。
新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。
【別紙】仕様一覧
※添付の関連資料を参照
以上
(注1)OpenFlowは、ネットワーク制御機能をスイッチから分離し、コントローラに集約することで、ネットワークを集中制御できる次世代ネットワーク技術のこと。ソフトウェアによってネットワークの構成や機能をプログラミングできるようにするコンセプトSoftware− Defined Networking(SDN)を実現する技術の一つ。
NECはOpenFlowの非営利標準化団体であるOpen Networking Foundation (ONF)の設立メンバー。
(注2)ProgrammableFlowは、OpenFlowに対応したNECのアーキテクチャ(技術)名称。
(注3)12月12日時点(NEC調べ)。
(注4)エッジスイッチとはグループや部門単位で設置されるスイッチで、パソコンや周辺機器などを繋ぐもの。これに対し、主要な拠点間のデータ転送や中継に用いられるスイッチをコアスイッチという。
(注5)「UNIVERGE PF6800」の従来バージョンとの比較(NEC調べ)。
(注6)物理的なネットワークを共有した上で、ソフトウェアによって設定する論理的なネットワーク。
(注7)セグメントとはネットワークを構成する1単位のこと。
(注8)「UNIVERGE PFシリーズ」http://www.nec.co.jp/datanet/pflow/
*本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
<新製品に関する情報>
http://www.nec.co.jp/datanet/pflow/
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
UNIVERGEインフォメーションセンター
E−Mail:univergeinfo@usc.jp.nec.com