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日本TI、ポータブル心電計のバッテリ動作時間を延長するアナログ・フロント・エンドを発表
日本TI、ポータブル心電計のバッテリ動作時間を延長する
新アナログ・フロント・エンドを発表
24ビット、3チャネルECG向けAFE、
他の集積型ソリューションに比べ消費電力を85%低減
※製品画像は添付の関連資料を参照
日本テキサス・インスツルメンツは、受賞実績を持つ『ADS1298』AFE製品ファミリに新製品を追加したと発表しました。バッテリ電源型ポータブル心電計(ECG)ソリューション、ホルター心電計、ワイヤレス患者モニタ機器などの生体電位計測アプリケーション向けに、業界最高の電力効率を実現した24ビット3チャネル品です。新製品の『ADS1293』はファミリで初めて1個のAFEで1誘導から5誘導までをサポートした製品で、医療用計測システムにスケーラビリティを提供し、製品のサイズ、消費電力、総合コストの大幅な低減を実現します。さらに、チャネルごとに特定のサンプリング・レートと帯域幅の独立したプログラミングが可能で、製品の内部構成を、性能と消費電力に応じて最適化できます。製品の詳細、サンプル、評価モジュールのご注文については、http://www.tij.co.jp/ads1293-pr-jpから参照できます。
『ADS1293』と同時に、TIはWEBENCH(R) Medical AFE Designerを発表し、WEBENCHオンライン設計ツール・ファミリのラインナップをさらに充実しました。WEBENCH Medical AFE DesignerはAFEのオンライン設計と回路構成を可能にし、『ADS1293』を使用して製品設計を行う際も、設計の簡素化と迅速化を実現します。さらに、設定データをADS1293評価モジュール(EVM)にダウンロードでき、数週間から数カ月もかかっていた設計期間を分単位に短縮できます。
<『ADS1293』の主な特長>
・業界最小の消費電力でバッテリ動作時間を延長:
・チャネルあたりの消費電力はわずか300μWで、他の集積型ソリューションと比較し85%低減
・個々のチャネルでデジタルECG信号とペース信号を同時に提供することから、ペース信号専用チャネルを不要にし、消費電力を低減
・1本のアラーム・ピンを備えた包括的なエラー検出機能の内蔵により、エラー状態に対するコントローラの継続的なポーリングを不要に
・すべての機能ブロックで、非動作時に独立したシャットダウンが可能
・高い集積度により設計を簡素化し、実装面積を低減:3個の24ビット・デルタ・シグマ型A/Dコンバータ、4個の低ノイズ計装アンプ、EMI耐性入力、右脚駆動アンプ、電極はずれ検出、ウィルソン中央電極、ゴールドバーガー電極出力の集積化により、シグナルパスのゲイン・ステージの最適化が可能で、アナログ・フィルタを不要にし、実装面積を低減
・システム設計の柔軟性:DCとACによる電極はずれ検出設定のプログラミングが可能で、設計の柔軟性を向上
<ツールとサポート>
『ADS1293EVM』評価モジュールは単価(参考価格)99ドルで供給中です。この評価モジュールの開発ツールは、ユーザーフレンドリーなグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)上で双方向ブロック図を提供することから、『ADS1293』を使用し、さまざまなシステム回路を迅速かつ容易に構成してみることができます。『ADS1293』開発ツールはWEBENCH(R) Medical AFE Designerでも、オンラインでの利用が可能です。
<供給とパッケージ>
『ADS1293』は5mm角のQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は5.50ドルです。
※以下、「特性表」などリリースの詳細は添付の関連資料を参照
【お問い合わせ先】
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic