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帝国データバンク、全国メーンバンク調査結果を発表
特別企画:全国メーンバンク調査(2012年)
七十七銀行、北陸銀行、広島銀行など
有力地銀が地域シェアを拡大
〜全国シェア38.6%で過去最大、存在感増す地銀〜
【はじめに】
金融庁は来年3月末に迫った金融円滑化法の終了を前に、その出口戦略として「中小企業の経営支援のための政策パッケージ」を公表。金融機関による事業再生コンサルティング能力の発揮を求め、企業と金融機関との連携をより重視する方針を打ち出している。一方で、企業の業績が低迷するなか、リスケ実施による追加資金調達難などからメーンバンクとの関係が悪化、経営破綻となるケースも散見される。両者が一体となって地域経済・企業経営を立て直すことが急務となるなか、企業とメーンバンクとの関係はかつてないほど重要な局面を迎えている。
帝国データバンクは、2012年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業(143万社)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。
なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。同調査は2011年11月に続き4回目。
※本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した
<調査結果(要旨)>
1.全国トップは、「三菱東京UFJ銀行」の10万4074社(シェア7.29%、前年比▲0.09pt)、以下「三井住友銀行」8万211社(同5.62%、▲0.11pt)、「みずほ銀行」の6万528社(同4.24%、▲0.07pt)と続き、トップのメガ3行が揃って3年連続シェア減少となった。
2.業態別では、「都市銀行(6行)」がシェア20.51%(前年▲0.30pt)で調査開始以降3年連続の減少。その他、「第二地方銀行」「信用金庫」も3年連続でシェアが減少している。一方、シェア最大の「地方銀行(64行)」は同38.62%(+0.34pt)で3年連続の増加となった。
3.地域別では、「七十七銀行」「北陸銀行」「広島銀行」など有力地銀のほか「北洋銀行」がシェアを0.2pt以上拡大。北陸では、「北陸銀行」が2年ぶりに首位に返り咲いた。
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照