菱晃、「アクリミラー」製造設備を野田工場に新設し生産能力倍増

《アクリミラー》製造設備の新設について


　三菱レイヨン株式会社（本社：東京都千代田区、社長：越智仁、以下「当社」）のグループ会社で合成樹脂加工製品の製造販売を行う、株式会社菱晃（本社：東京都中央区、社長：笠井英史、以下「菱晃社」）は、アクリル樹脂板にアルミを蒸着した反射鏡《アクリミラー》の製造設備を野田工場に新設して生産能力を倍増し、今後の需要増に対応します。

　《アクリミラー》は当初は店舗屋内装飾、看板などが主要な用途でしたが、近年はＩＴ、ＡＶ、携帯端末向けに需要が拡大してきました。菱晃社は今後、（１）屋外など使用用途・範囲の拡大、（２）アジア地域を中心とした海外展開、（３）ガラス製反射鏡の代替の３点に注力して事業を拡大していきます。

　新設する設備ではスパッタリング技術を活用した合金蒸着により屋外など製品の使用範囲と用途の拡大を図るとともに、プラズマＣＶＤ技術による優れた外観品質を活かして医療分野の拡販とガラス製反射鏡の代替を狙います。これらの施策により２０１５年度に２０１１年度比３倍の売上を目指します。


稼働開始時期：２０１２年１１月
投資額：約５億円


◆ご参考
　【アクリミラー】
　　アクリル樹脂板にアルミを真空蒸着した反射鏡。「軽い」「割れない、安全」「加工が容易」などの特徴をもつ。

　【スパッタリング】
　　イオンの運動エネルギーによって成膜材料をたたき出す成膜方式。成膜材料の制限がほとんどない。

　【プラズマＣＶＤ】
　　真空釜内にガスとモノマーを投入して基材表面に薄膜を形成する。塗装工程がないため環境負荷が低く、真空釜内で加工を行うため外観品質が高いことが特徴。