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日本電波工業、広温度範囲で高安定な光通信網・無線基地局向けTCXOを開発
光通信網、無線基地局向け
広温度範囲で高安定なTCXOの開発
日本電波工業(株)は、光通信網や無線基地局における基準用発振器の規格を満たした温度補償水晶発振器(TCXO)を開発し、温度範囲−40℃〜+85℃にて周波数温度特性がMax. ±50ppbと、TCXOとして広い温度範囲において世界最高レベルとなる高い安定度を実現致しました(サイズ14.6×9.7×6.5mm、出力周波数範囲 5〜40MHz)。
光通信網等では、高速・大容量化が進むデータ通信に対応したネットワーク装置の拡張に伴って増加する消費電力の抑制が課題になっており、使用される基準用水晶発振器においては、広温度範囲での高い周波数安定度と同時に消費電力の大幅な低減が求められています。
今回開発したTCXOは、このニーズに対応するため、当社が恒温槽付水晶発振器(OCXO)で培った高安定発振技術と当社独自開発によるデジタル信号処理ICにより、水晶発振器として低消費電力に特長を持つTCXOにおいてOCXOと同等の温度特性を実現したもので、光通信網・無線基地局装置の低消費電力化に貢献致します。
サンプル出荷開始は2013年3月から、量産開始は2013年5月からを予定しております。
なお、この開発品は10月2日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」に出展致します。( 会場:幕張メッセ、NDKブース:ホール7 7F15)
※外観写真、詳細仕様は添付の関連資料を参照