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JAXA、国際宇宙ステーションの星出宇宙飛行士による船外活動の結果などを発表

2012-09-05

国際宇宙ステーション(ISS)における船外活動の結果と今後の予定について



 8月30日夜から31日明け方(日本時間)に星出宇宙飛行士とNASA ウィリアムズ宇宙飛行士が実施した船外活動の結果と今後の予定についてお知らせ致します

1.今回の船外活動の結果
(1)電力切替装置(Main Bus Switching Unit:MBSU)の交換:一部未了(2項参照)
(2)ISSのロボットアームのカメラ・照明装置の交換:未実施
(3)ロシアの多目的研究モジュール電源ケーブルの敷設作業:一部未了
 (注)一部未了及び未実施となったのは、いずれもMBSU取付ボルト問題(2項)への対応により、十分な作業時間がとれなかったため

2.電力切替装置(MBSU)の交換作業状況について
 星出宇宙飛行士が、手順書に従い、MBSUのスペア品への交換を行おうとしたところ、故障したMBSUの取り外し及び保管場所への取り付け、スペア品の保管場所から取り外しのいずれの作業でも取付ボルトが正常に回りませんでした。地上のNASA技術チームと連携し、ボルトを回転させる電動ツールのトルク設定を上げる等により、故障品及びスペア品の取り外しは完了しました。また、故障品の保管場所への取り付けは当面の保管に問題ない程度にボルトで固定しました。その後、スペア品を取付ける作業まで漕ぎつけましたが、その際にも取付ボルトが規定の締め付け回転数まで回らない事象が発生したため取付けを完了できませんでした。(別添 図1参照)
 取付け作業が完了しなかったスペア品のMBSUはボルトによる仮止めに加えて、テザー(固定用の紐状のもの)により近傍のハンドレールに固定し作業を終了しました(別添 図2参照)。

 今回のMBSU交換作業で発生した事象は、交換対象機器自体の問題に起因していると推定されます。

3.当面の影響について
 4台あるMBSUのうちの1台の停止により、ISS全体としての電力供給能力が3/4に低下していますが、他の3台からの給電により、ISSは安定的に運用されています。
 また、「きぼう」日本実験棟についても、使用電力に制約は受けるものの、システム維持への影響はありません。

4.今後の予定
 NASAは、不具合対策チームを立ち上げ、不具合原因の調査、復旧に向けた対策検討に着手しており、追加の船外活動を実施する方向で検討しています。


 ※別添資料は添付の関連資料を参照

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