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JR東日本、山手線車内でスマホ向け情報提供サービス「トレインネット」の評価・検証を開始
山手線車内でスマートフォン向け情報提供サービスを試行します
〜実用化に向けた研究開発の段階として評価・検証を進めます〜
JR東日本では、ICT(情報通信技術)を活用した車内サービスの向上をめざした研究開発を進めています。
○現在、スマートフォン向けのサービスとして、列車に乗車中のお客さまに、現在位置に応じた運行関連情報や沿線情報などをリアルタイムに配信するシステムを開発しています。
○昨年度山手線車内で試行した情報提供サービス「トレインネット」について、より実用化を意識した内容として充実させ、評価・検証を進めてまいります。
1.開発の目的
当社では、すでに車内に設置したLED(発光ダイオード)や液晶ディスプレイを用いた、列車にご乗車中のお客さま全体に向けた情報提供サービスを、多くの路線で導入しています。
本研究開発では、スマートフォン向けのサービスとして、列車に乗車中のお客さまに、現在位置に応じたリアルタイムな情報提供について検証を進めてまいります。現在開発中のシステムにより、お客さまからのご要望の多い、個々のお客さまのニーズに合わせた多様できめ細かい情報を得られるとともに、降車後のスムーズな行動をサポートするサービスの提供を目指しております。
2.情報提供サービスの試行概要
当社フロンティアサービス研究所において設計・試作した、「車両内でのパーソナルな情報提供システム"infoPiC"(※)」を山手線2編成に搭載します。
2012年9月3日(月)(予定)から2013年1月中旬までの約4ヶ月半の間、「山手線トレインネット」と称した本システムによる情報提供サービスを試行します。試行期間中、システムが搭載された列車にご乗車のお客さまは、お持ちのスマートフォンでサービスをご利用いただけます。
ご利用いただいた方へのアンケートや利用状況調査、システムの動作検証などを通じて、提供するサービスの内容とシステム構成を評価し、今後の実用化を目指します。
※infoPiC(インフォピック)とは、Information Providing System for Individual Customersの略で、車内のお客さまの携帯端末へきめ細かい情報提供を行うために開発したシステムの名称です。WiMAXルータと無線LANアクセスポイントなどで構成され、お客さまのスマートフォンへご乗車の車両に合わせた情報を配信します。
3.昨年度の試行からの改良点
・トレインネットご利用中にもインターネット接続が可能となります。
・提供するコンテンツ(主にマーケティング関連情報)の充実を図ります。
・画面デザインの改良を行い、使いやすさの向上を図ります。
4.本試行で提供する主なコンテンツ
【鉄道関連情報】
・運行状況:首都圏各路線の遅延や運転見合せ情報
・駅・乗換案内:停車駅一覧と各駅までの所要時間、各駅のホーム設備や乗換路線の案内
・車内状況:各号車の乗車率・車内温度
【マーケティング関連情報】
・沿線ニュース(★)
・コミックや小説(★)
・エキナカ店舗のキャンペーン情報やクーポン(★)
・車内ポスターと連動した広告(★)
・JR東日本のイベント情報(★)
(★昨年度の試行からの追加もしくは充実させるコンテンツ)
5.今後のスケジュール
・本日8月29日(水)から、本サービスの公式サイトを開設します。
(公式サイトURL:http://www.yamanoteline-trainnet.jp)
・9月3日(月)から1月中旬までは山手線1編成にて、11月上旬から1月中旬までは山手線2編成に増やしてサービスを試行する予定です。
*別紙は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照