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富士通ソフトウェアテクノロジーズ、静的解析ツール「PGRelief」の新バージョンを販売開始
静的解析ツール「PGRelief」が「ISO 26262」のツール認証を取得
〜静的解析ツール『PGRelief 2012』を販売開始〜
株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ(代表取締役社長:天野 宏、本社:横浜市港北区)は、C/C++および、Javaのソースプログラム向け静的解析ツール「PGRelief(ピージーリリーフ)」の新バージョン「PGRelief 2012」を2012年6月11日より販売開始します。
「PGRelief 2012」は、機能安全規格「ISO 26262」に準拠するソフトウェア開発に適合しているツールとして、第三者認証機関であるJQA(一般財団法人日本品質保証機構)より認証を取得しました。
組込み系ソフトウェア開発では、その不具合がもたらす社会的/ビジネス的な影響の大きさから、ソフトウェア品質を高める取組みが行われています。特に、自動車業界においては、MISRA−Cガイドラインのように独自のソフトウェア開発標準規格の適用が進められ、更に昨年11月には「自動車に搭載される電気・電子機器などのハードウェアおよびソフトウェアを対象とした安全規格ISO 26262」が制定されました。
「PGRelief」は、「ISO 26262」で求められる最も厳しい安全度水準であるASIL−D (Automotive Safety Integrity Level−D)に対応したソフトウェアツールとして、JQAより認証を取得しました。これにより、お客様の機能安全に向けたソフトウェア開発および「ISO 26262」認証取得に貢献します。
1.「PGRelief」が提供するコーディングルールへの適合性チェックおよびプログラムの欠陥チェックが、「ISO 26262」のパート6「製品開発 ソフトウェアレベル」で求められる開発プログラムの検証を効率化します。
2.お客様が「ISO 26262」の認証を取得する際に、使用する「PGRelief」について妥当性の証明が不要になります。
「PGRelief」は今後とも、ソフトウェアの品質向上支援、および、品質保証支援に取り組んでまいります。
[認証番号:JQA−KC12001]
※添付の関連資料「参考画像」を参照
【第三者認証機関JQAのコメント】
『弊機構は「PGRelief」を「ISO 26262」に基づいて評価し、適合していることを確認しました。
「PGRelief」は静的解析ツールとして、安全関連系の開発を支援し、安全なソフトウェア実現に貢献する信頼性の高いツールであるといえます。』
【新バージョンでの他の強化項目】
新バージョンであるPGRelief 2012では以下の強化も実施しています。
1. ライセンス管理方式の刷新(PGRelief C/C++, PGRelief J)
お客様によるライセンス管理の柔軟性の向上および、複数ライセンスの統合管理(ライセンス使用状況の把握、部署毎のライセンス配分、ライセンスサーバの冗長運用、等)を可能とするため、ライセンス管理方式を従来のハードウェアキー方式から、ソフトウェアライセンス方式に刷新しました。
2. 欠陥や非互換に対する検出強化(PGRelief C/C++, PGRelief J)
・PGRelief C/C++での強化:
C/C++プログラミングにおける重大な欠陥の一つが、領域破壊を引き起こすバッファオーバーランです。PGRelief 2012では、より強力にバッファオーバーラン問題を検出できるようにチェックルールを追加し、これまで以上に安全、安定したアプリケーション開発を可能とします。
・PGRelief Jでの強化:
Android(TM)を利用したアプリケーション開発の増加に伴って、Android(TM) SDKが短期間でバージョンアップされ、Android(TM) SDKのバージョン間でのAPIの追加・削除・変更による非互換が問題になっています。PGRelief 2012ではバージョン間での非互換箇所検出を可能とし、お客様アプリケーションの動作プラットフォーム変化への対応を効率的に支援します。
3. 大規模資産に対する品質管理の改善(PGRelief 品質監視オプション)
大規模資産での品質管理を運用しやすくするために、PGRelief 2012の品質監視オプションでは、資産解析と品質データ収集を分けて実施できるように改善しました。これにより、大規模資産に対する資産解析を並列実行することができ、資産解析から品質データ収集までのトータル時間を短縮できます。
【販売価格及び出荷時期】
「PGRelief C/C++ 2012」および、「PGRelief J 2012」
製品名:ノードロックライセンス
価格(税抜き):380,000円より
販売開始日:2012年6月11日
上記以外の製品およびアップグレード&サポートサービスをご用意しております。
詳細は下記の関連Webサイトをご参照ください。
【販売目標】
・PGRelief C/C++ 2012
2013年度末までに、2,000ライセンス出荷
・PGRelief J 2012
2013年度末までに、2,000ライセンス出荷
【関連Webサイト】
・PGRelief C/C++ 2012
http://jp.fujitsu.com/fst/services/pgr/
・PGRelief J 2012
http://jp.fujitsu.com/fst/services/pgr-java/
【商標について】
・MISRAとそのロゴは、MISRAコンソーシアムを代表してMIRA Ltd.の登録商標です。
・Java、JDKは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
・Android(TM)は、Google Inc.の登録商標です。
・その他の記載されている会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
<本リリースに関するお問い合わせ先>
一般の方のお問い合わせ先
お問い合わせフォーム
https://www-s.fujitsu.com/jp/group/fst/contact/inquiry.html
以上