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ノバルティス、COPDに関連する意識調査結果を発表

2012-05-31

咳・痰を訴える喫煙歴のある40歳以上の未受診男性に対して
COPDに関連する意識調査実施

約4割は「咳・痰」、「息切れ」が肺の病気だと思っていても受診していない
約半数は「咳・痰」、「息切れ」の原因が喫煙だと知っていても喫煙を継続



 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、全国の40歳以上で喫煙歴があり、咳・痰の症状を持つ未受診男性868名に対し、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease、以下、COPD)に関するインターネット調査を2012年3月に実施しました。

 COPDは、主にタバコの煙など有害物質を長期間吸入することで生じる肺の炎症性疾患で、以前、肺気腫と呼ばれていた疾患と慢性気管支炎と呼ばれていた疾患の総称として、2001年からガイドラインに明記されました。40歳以上で喫煙歴があり、慢性的な咳や痰、また労作時の息切れがある場合にはCOPDが疑われます。しかし、初期段階の咳・痰は「風邪のせい」、息切れは「年齢のせい」と思い込まれがちで、COPDを早期に発見することを難しくしている可能性があると言われています。

 今回の調査は、40歳以上で喫煙歴があり、咳や痰の症状がありながらも病院を受診していない男性868名に対して、COPDに罹患する可能性が高い人の咳や痰、息切れに対する認識を明らかにする目的でCOPDに関連する調査を実施しました。

 調査の結果、COPDに対する認知率は33%と、肺気腫や慢性気管支炎に対する認知率71%、71%と比較して低く、新しい概念の普及度合いが低いことがわかりました。また、「咳・痰」や「息切れ」は「肺の病気である」と認識している人は、約4割弱(それぞれ40%、33%)と少ないことがわかりました。さらに、約半数は「咳・痰」や「息切れ」は「タバコを減らす、または止めれば抑えられる」(それぞれ57%、47%)と認識していながらも喫煙を継続していることも明らかになりました。また、「咳」や「痰」が「深刻である」と回答した方と「深刻でない」と回答した方の喫煙歴をその指標であるパックイヤー(Pack−Year)(※)で比較してみると、それぞれその差は5パックイヤー(43パックイヤー、38パックイヤー)と6パックイヤー(43パックイヤー、37パックイヤー)で、「深刻さ」はパックイヤーと相関していることが明らかになりました。

 パックイヤーは、1日に何箱のタバコを何年間吸い続けたかを掛け合わせたもので、喫煙歴の指標とされています。COPDは喫煙歴のある人で12%強が発症すると言われていますが1、20パックイヤーの喫煙歴の人のCOPD発症率は19%2、60パックイヤーの喫煙歴では約70%にCOPDが認められ3、数が多ければ多いほどリスクが高くなります。

 日本のCOPD有病率は約8.6%で、患者数は約530万人と言われています(NICE Study)1。しかし、厚生労働省が実施した患者調査によると、COPDの受診患者数は20万人程度と4、多くの患者さんが診断・治療を受けていないのが現状です。また、COPDによる死亡者数は年々増加しており、世界の死亡ランキングは2020年には3位になると推計されており5、COPDの早期発見、早期治療の重要性はますます高まってきています。

 ノバルティス ファーマ株式会社は、2011年9月に、COPDの治療薬である「オンブレス(R)吸入用カプセル150μg」(一般名:インダカテロールマレイン酸塩)を発売いたしました。
「オンブレス」は、吸入後5分から気管支拡張効果が発現し、1日1回の吸入で呼吸機能改善効果が24時間持続する、即効性と持続性の両方を兼ね備えた初めての長期間作用性吸入β2刺激薬(LABA:Long Acting β2 Agonist)です。


※パックイヤー:長期間にわたって、ある人が吸ったタバコの量を測定する方法。
  例えば、20パックイヤーは、1日1箱を20年間、または1日2箱を10年間吸った量に相当する。


【調査仕様】
 時期:2012年3月
 調査手法:オンライン調査
 調査対象者:40歳以上で慢性的な咳・痰の症状があり喫煙歴のある男性


【主な調査結果のサマリー】
 ■COPD、肺気腫、慢性気管支炎、それぞれに対する認知率は33%、71%、71%
 ■「咳・痰は肺の病気である」と思っているのは、喫煙歴があり慢性的に咳・痰のある未受診者の40%
 ■「息切れが肺の病気である」と思っているのは、喫煙歴があり慢性的に咳・痰のある未受診者の33%
 ■「咳・痰の症状は、タバコを減らす、または止めれば抑えられる」と思っているのは、慢性的に咳・痰のある未だに喫煙している未受診者の57%
 ■「息切れの症状は、タバコを減らす、または止めれば抑えられる」と思っているのは、慢性的に咳・痰のある未だに喫煙している未受診者の47%
 ■慢性的に咳・痰のある未受診者で、「痰が深刻」と思っている人と「痰が深刻でない」と思っている人の喫煙歴の差は、6パックイヤー
 ■慢性的に咳・痰のある未受診者で、「咳が深刻」と思っている人と「咳が深刻でない」と思っている人の喫煙歴の差は、5パックイヤー


<参考資料>
 1. Fukuchi Y et al. Eur Respir J 2001: 18(suppl 33):275s
 2. American Thoracic Society : Cigarette smoking and health. Am J Respir Crit Care Med 1996 : 153 : 861−5
 3. Kuperman AS. Riker JB : The variable effect of smoking on pulmonary function. Chest 1973 : 63 : 655−60
 4. 厚生労働省患者調査2008
 5. Murray CJ& LopezAD. Lancet 1997:349:1498−1504


ノバルティス ファーマ株式会社について>
 ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2011年の売上高は586億米ドル、研究開発費は96億米ドル(減損・償却費用を除くと92億米ドル)でした。ノバルティスは、約124,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp/


以上


*添付資料は、添付の関連資料を参照

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