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三菱樹脂、商業施設・工場向けに小型の「AQSOA デシカント除湿機」を販売
低温の環境下でもしっかり除湿ができる
小型かつ高効率な『AQSOA(R)デシカント除湿機』の本格販売を開始
三菱樹脂株式会社(本社:東京都千代田区 社長:姥貝 卓美)は、独自のゼオライト系水蒸気吸着材『AQSOA(R)』を使用し、処理風量が1時間あたり240〜360m3の小型かつ高効率な除湿機『AQSOA(R)デシカント除湿機』を開発し、5月中旬よりその本格販売を開始します。
当社は、2009年に、吸着材(desiccant)を用いて空気中の湿度(水蒸気)を調節する『AQSOA(R)デシカント空調機』を発売しました。このデシカント空調機は、そのコア部分であるハニカムローターに、低い温度領域(40℃〜80℃)でも効率的に水蒸気の放出または再生できる独自のゼオライト系吸着材『AQSOA(R)』を搭載しており、一般的な吸着材(シリカゲルなど)と比較して、少ないエネルギーで稼働させることができることから、大規模な商業施設や工場向けに受注が拡大しています。また、この吸着材を用いた空調機は、冷凍機等では難しいとされる“露点5℃以下での除湿”も可能なため、冷蔵・冷凍の倉庫や加工室での除湿ができ、結露・氷結の軽減やカビ・錆びの抑制が図れます。
今般発売する小型除湿機『AQSOA(R)デシカント除湿機』は、比較的小規模な冷凍・冷蔵倉庫や、調湿が不可欠で分割空調管理も求められる電気・電子部品工場などにおいて、より小型で少風量対応可能なデシカント除湿機を求める声にお応えし、開発したものです。従来の当社製品から必要な機能を抽出することで、1時間あたり240〜360m3の処理風量に対応可能な、小型かつ高効率な除湿機を実現しました。
なお、小型化によって天吊りも可能となり、設置場所を選びません。すでに昨年末から同じ三菱ケミカルホールディングスグループの三菱化学エンジニアリング社と協力しマーケティングを開始しており、日本生活協同組合連合会 姶良冷蔵流通センターなどへの納入実績もあります。
当社は、三菱化学エンジニアリング社などとも連携協力しながら、グループ会社である三菱樹脂販売を販売の窓口とし、15億円(2015年度)の売上高を目標として、この小型除湿機『AQSOA(R)デシカント除湿機』の商業施設や工場・倉庫などへの拡販を図ってまいります。
【AQSOA(R)デシカント除湿機の仕組み】
※添付の関連資料を参照
【製品概要】
・寸法:長さ1,850mm、高さ580mm、奥行520mm
・重量:90kg
・処理風量:240〜360m3/h
・再生風量:90〜240m3/h
・電圧:3φ200V
・電気容量:5.0kW
・用途:冷凍・冷蔵倉庫、電気・電子部品工場、病院・福祉施設、化学品製造室、食品加工室、野菜花き栽培などのビニールハウス、美術館・図書館から一般のオフィスビル
※製品図は添付の関連資料を参照