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日本ショッピングセンター協会、10月のSC販売統計調査を発表
SC販売統計調査報告 2010年10月
10月既存SC前年比:1.9%
SC総売上高(推計) 2兆2,278億円(前年比 3.0% 全SCベース)
※10月のSC総売上高(推計)は、改訂SC取扱基準に基づき、2010年8月末現在の全SC3,045SCをベースに算出した。
■売上高の概況
2010年10月の既存SCの前年同月比売上高は、1.9%と26ヶ月ぶりにプラスに好転し、前月に比べ4.8ポイント伸長した。
9月後半から本来の気候にもどり、重衣料の動きが出てきたことや、家電エコポイント制度の変更による駆け込み需要が牽引している。さらに前年に比べて休日が1日多いことや、シネマが好調との報告もみられ、来店客数の増加で飲食店の売上アップ、また効果的なリニューアルが売上増につながっているとの報告もみられた。ただし大型専門店の入れ替えによる売上の変動や、依然として空き区画の存在、12月以降のエコポイント特需の反動も懸念され、先行きは不透明である。
立地別でみると、郊外地域が3.8%、特にテナントは5.2%とプラス成長であった。周辺地域0.9%、中心地域も0.3%と、前月に比べ改善している。
地域別では、全地域でプラスであった。北海道は7.9%、特に郊外は13.9%と大幅に改善している。これはリニューアルにより大型専門衣料店、子供用品専門店の開店による。一方で中国の中心地域が−3.7%、四国の周辺地域が−3.3%とマイナスであった。要因は、GMSやテナントの退店による空き区画の増加があげられる。
政令指定都市別で見ると、札幌市(8.7%)、名古屋市(6.0%)、北九州市(4.2%)が好調であった。
*SC=ショッピングセンター
※本調査は、2008年12月末現在の全SC2,877SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめている。
※集計SC 533SC 回収率 53.3%
*以下の資料は、添付の関連資料「表1〜8」を参照
・表−1 立地別・構成別 売上高伸長率
・表−2 立地別・地域別 売上高伸長率
・表−3 都市規模別・地域別 売上高伸長率
・表−4 キーテナント業態別 売上高伸長率
・表−5 立地別・地域別 総売上高
・表−6 立地別SC・キーテナント・テナント効率
・表−7 既存SC移動平均(年間)
・表−8 SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比