アズビル、省エネ・節電に貢献するファンコイルユニット用コントローラーを販売

アズビル、夏、冬のピーク時の省エネ・節電に貢献する
ファンコイルユニット用コントローラを販売開始
〜室内快適性を維持しながら省エネを実現。送水量を最大４５％削減〜



　アズビル株式会社（本社：千代田区丸の内２−７−３　社長：曽禰寛純）は、ビルの熱源やポンプの搬送動力を削減し、夏、冬のピーク時の省エネや節電に貢献する「ファンコイルユニット用コントローラＩｎｆｉｌｅｘ（ＴＭ）ＦＣ（インフィレックス　エフシー）還り（かえり）温度制御タイプ」を開発、４月２６日より販売開始することをお知らせいたします。

　還り温度制御とは、従来は計測していなかったファンコイルユニット（ＦＣＵ）から戻る冷温水の温度を計測して流量を削減する制御ロジックです。今回このロジックを組込むことで、ＩｎｆｉｌｅｘＦＣはホテル客室、病院病室など居住空間近くに設置されるＦＣＵに流れる冷温水量の過流量（※）を抑制、ＦＣＵ一台あたりの送水量を最大４５％削減し、省エネを実現いたします。
　※例えば、ＦＣＵに送水する往温度８℃、風と熱交換してＦＣＵから戻っていく冷水の還り温度１５℃という設計条件の場合、還り温度が１５℃以上であれば充分に熱交換が行われて効率が良く、１４℃以下の場合は冷水の流量が多すぎる状態であり、無駄な送水エネルギーを使っていることになります。実際には冷温水の温度差が設計通りに運転されている建物は少ないため改善の余地が多々あります。

　Ｉｎｆｉｌｅｘシリーズは、空調機などの各種装置のコントロールや設備の運転・管理機能を備えた当社ダイレクトデジタルコントローラのラインナップです。
　今回開発したＩｎｆｉｌｅｘＦＣは、ＦＣＵの出口（還り）水温度を配管表面温度センサを利用して計測し、還水温度が一定値となるように空調制御バルブを適切にコントロールし、過流量を抑制します。またＩｎｆｉｌｅｘＦＣは、還り温度制御ロジックと共に室内温度制御ロジックを搭載しており、室内温度を制御しながら流量制御を行うため、室内の快適性を維持した省エネや節電が可能になります。

　室内快適性を損なわず、夏・冬のピーク時の省エネや節電に貢献するＩｎｆｉｌｅｘＦＣの価格は１セット（ＩｎｆｉｌｅｘＦＣ、空調制御バルブ　アクティバル（ＴＭ）・ミニ、配管表面温度センサ、個別空調設定器ネオパネル）１４万４千円〜（工事費別）。今後、ホテル、病院などをターゲットに積極的に販売し、年間では１万セット、約２０億円の売上を目指します。

　当社はこれからも、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」のもと、快適性を損なわず、省エネ・節電を実現する商品を開発、販売してまいります。


＊参考画像は、添付の関連資料を参照


＊Ｉｎｆｉｌｅｘ、アクティバル、ｓａｖｉｃ−ｎｅｔはアズビル株式会社の商標です。

　株式会社　山武はアズビル株式会社へ社名を変更いたしました。


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