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日立GST、記憶容量4TBのエンタープライズ向けハードディスク装置を発表

2012-04-09

記憶容量4テラバイトのエンタープライズ向けハードディスク装置
ビッグデータやクラウドコンピューティングなどエンタープライズアプリケーション向けの
大容量と高い性能、信頼性を備えたUltrastar 7K4000シリーズ


※製品画像は、添付の関連資料を参照

 HGST(社長兼CEO:Steve Milligan(スティーブ・ミリガン))は、大容量4テラバイト(テラは1兆。以下、TB)のエンタープライズ向けハードディスク装置(以下、HDD)「Ultrastar 7K4000」を発表しました。
 本製品は、HDDのセクターサイズを512バイトから4096(4K)バイトに拡張した“512eアドバンスドフォーマット”を採用し、スペース効率に優れ、高い性能と低消費電力動作により、容量当たりの消費電力やコストを重視するビッグデータやクラウドコンピューティング市場に対応します。急速に増大するデータ量を運用するクラウドコンピューティングやインターネットビジネスは、従来のデータセンタの見直しが迫られており、新しいタイプのサーバやストレージアーキテクチャの導入が行われています。そのため、性能、消費電力やストレージ容量の効率的な運用によりTCOの削減が求められます。


<記憶容量、信頼性、性能と省エネを両立する製品>
 「Ultrastar 7K4000」は、TCO削減に寄与し、高い製品信頼性を提供してデータセンタのニーズに応えます。毎分7,200回転の記憶容量4TBのエンタープライズ向けHDDにおいて業界で唯一、MTBF(注1)仕様を200万時間とした本製品は、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、データハウジング、ビデオオンデマンドやディスク―ディスクバックアップなど24時間連続稼働が求められるエンタープライズアプリケーションに対応します。

 (注1)MTBFは、Mean Time Between Failureの略。使用を開始して、あるいは故障から回復してから、次に故障するまでの平均時間。
     MTBFは、複数の試験サンプルを使用して統計的な試験手法により求められます。MTBF時間は、個々の製品信頼性の予測や製品保証をするものではありません。

 「Ultrastar 7K4000」は、1世代前の3TBのHDD製品であるUltrastar 7K3000と比較して、同じフットプリントでの記憶容量は約33%増えており、GBあたりの消費電力は約24%低減しています。最大記憶容量4TBの本製品は、標準の60台搭載の19インチストレージラックに搭載すると2.4ペタバイト(ペタは1000兆)の大容量システムを構築することができます。また、データセンタが求める省エネとHVAC(Heating, Ventilation and Air Conditioning)にも本製品は対応します。「Ultrastar 7K4000」は、5つのパワーマネジメントモードを有し、Low RPM アイドルモード時においては動作時の消費電力最大値と比較して約59%の低減、加えてスタンバイ/スリープモード時は1ワット以下の消費電力を実現するなどデータセンタの消費電力低減のニーズに応えます。

 24時間連続稼働と大容量エンタープライズアプリケーションを想定して設計された本製品は、高い信頼性に裏付けられた成熟した技術により構成され、記憶容量4TB、3TBおよび2TBのモデルを提供します。1世代前のUltrastar 7K3000は、主要なOEM顧客の製品認定を完了し、クラウドやインターネットデータセンタ向けにワールドワイドに使用されています。毎分7,200回転のUltrastar製品シリーズは、エンタープライズアプリケーション向け大容量HDDとして、豊富なフィールド稼働実績を誇ります。「Ultrastar 7K4000」は、これを継承し、5年間の製品保証とMTBF仕様を200万時間としました。これはMTBF120万時間の製品と比べて、年間平均故障率(AFR)で約40%の低減に相当します。

 米NEXSAN社CTOのGary Watson(ゲイリー・ワトソン)氏は、次のように述べています。「当社のクラウド、デジタルビデオストレージやバックアップなど幅広いアプリケーション向けに設計され、高いコスト効率で拡張可能なエンタープライズソリューション提案の中で、HGSTのエンタープライズ向け大容量HDDは重要な役割を果たしています。ストレージのニーズは益々大きく多元的になってきており、HSGTの高信頼性、大容量HDD製品は、容量、密度、省エネなどの要素を満足するソリューションの提供を可能にします。これまで、HGST社のUltrastar HDD製品シリーズを採用してきており、本日発表された4TBの本製品の認定を計画しています。」

 HGST プロダクトマーケティング ヴァイスプレジデントのBrendan Collins(ブレンダン・コリンズ)は次のように述べています。「エンタープライズ向けのHDDやSSDの幅広い製品ポートフォリオにより、多様な選択肢をお客様に提供しております。本日発表したUltrastar 7K4000は、他に先駆けてアドバンスドフォーマットを適用し、クラウドやビッグデータアプリケーション向けに大容量に加え、高い信頼性と省エネ性能を提供します。」


<TCOを低減する5つの要素>
 1. 豊富なフィールド稼働実績を誇るUltrastarデザイン、毎分7,200回転のHDDとして業界で最大のMTBF仕様は、システムダウンタイムの低減に寄与
 2. HGSTのSIT(System Integration Test)ラボによる豊富な互換性および整合性試験によるHDD認定プロセスの簡素化
 3. 毎分7,200回転の2.5型HDDと比較して、よりよいGB当たりのスペース、およびGB当たりの消費電力効率
 4. DSA(Dual Stage Actuator)(注2)および拡張RVS(Rotational Vibration Safeguard)(注3)による複数HDD搭載環境における高い性能の保持
 5. HDDとしてのデータ保全機能であるBDE(Bulk Data Encryption)機能をオプションとして提供し、ストレージセキュリティに対応

(注2)DSAは、磁気ヘッドの位置決め精度を高める制御技術。
(注3)RVSは、同一筐体に複数のHDDを搭載した場合に懸念される回転振動による性能低下を防ぐ技術。

 「Ultrastar 7K4000」シリーズは、64メガバイトのキャッシュバッファを備え、毎秒6ギガビットのシリアルATA(以下、SATA)インタフェースをサポートします。HDDのセクターサイズを4096バイトに拡張したアドバンスドフォーマットを適用し、従来の512バイトセクターのシステム環境とは内蔵エミュレータにより互換性を保ちます。

 「Ultrastar 7K4000」シリーズは、お客様への評価用サンプルの提供を開始しています。


※新製品の主な仕様は、添付の関連資料を参照


以上

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