オルガノと明電舎、国内公共上水道分野での業務提携で基本合意

国内公共上水道分野の業務提携に関するお知らせ

　オルガノ株式会社（代表取締役社長　内田　裕行　以下、「オルガノ」）と株式会社明電舎（取締役社長　稲村　純三　以下、「明電舎」）は国内公共上水道分野における業務提携の基本合意書を締結いたしましたのでお知らせします。
　
１．業務提携の目的
　国内の上水道施設の多くは、その整備から３０年以上を経過し相次いで更新時期を迎えつつあります。しかしながら、水需要が減少する中で施設の維持・更新にかかる負担は増加し、また、技術基盤の維持が年々難しくなってきています。これらの解決の手段として、水道事業者は民間事業者の資金やノウハウを活用する新たな官民連携の制度や発注方式の採用を進めており、民間事業者には省エネルギー、省力化を始めとした新技術、新製品・サービス等の積極的な技術提案が求められています。
　
　オルガノ、明電舎両社はこうしたニーズに対応するため、機械設備、電気設備の枠を越えた水道施設全体としての包括的な提案を可能とする体制やパートナーの検討を進めてまいりました。
　
　今回の業務提携を通して、国内の水道分野で技術的に強みのある両社が国内の水道事業で培った機械分野、電気分野のエンジニアリング力、施設運営、維持管理におけるノウハウを融合させることで競争力を強化するとともに、付加価値の高い製品・ソリューション及びサービスをご提供できるよう、機電一体型の事業活動を進めてまいります。
　
２．業務提携の概要
　国内公共上水道分野において、以下の業務を共同で進めてまいります。
（１）　機械設備、電気設備の複合型案件の受注活動
（２）　浄水場維持管理業務における相互の製品とサービスの拡販
（３）　ＤＢ　注１），ＤＢＯ　注２），ＰＦＩ　注３）等の新しい発注方式に対応するパートナーシップ
（４）　新製品・新技術・新サービス等の開発
注１）ＤＢ　：デザインビルド
注２）ＤＢＯ：デザインビルドオペレーション
注３）ＰＦＩ　：プライベートファイナンシャルイニシィアティブ

３．両社の概要
オルガノ株式会社
　「エコロジカリークリーン」の企業コンセプトのもとに、「産業」と「人」と「自然」の調和に貢献し、美しい地球、快適で住みよい社会の形成に寄与するべく活動しています。
　総合水処理エンジニアリング会社として、イオン交換樹脂、分離膜、活性炭等を使用する各種用排水処理装置の製造、販売、メンテナンス及び水処理アウトソーシング受託並びに水処理薬品、食品添加剤の販売を行っております。
　公共水処理分野においては、上水道施設・工業用水道施設・下水道施設などを手掛けており、膜ろ過、凝集沈殿ろ過、オゾンによる高度処理設備など、取水から排水処理までの浄水場機械設備を提供しています。
　
株式会社　明電舎
　明治３０　年（１８９７　年）　の創業以来、技術と製品が循環型社会の形成のお役に立てるよう、また信頼される企業として社会に貢献することを常に心がけて企業活動に取り組んでいます。
　発電・変電機器、エネルギー関連機器、各種産業用機器など多岐にわたる製品のほか、お客様の最適環境実現のためのエンジニアリングをご提供しています。
　水処理事業については、浄水場、下水処理場の電気設備、監視制御設備等をご提供するとともに、運用、維持・管理業務も行っております。
　
＊会社概要の数表は添付の関連資料を参照

４．今後の見通し
　平成２４年４月から両社で販売活動を開始する予定です。
　また、今回の業務提携が両社の業績に与える影響につきましては、現時点では軽微と考えておりますが、両社は提携の効果を最大限に活かし、国内水道事業の業績向上に取り組んでまいります。
　

以　上