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IRジャパン、CHiLデジタルPWMコントロールICシリーズ6品をサンプル出荷開始

2012-02-18

インターナショナル・レクティファイアー
汎用のデジタルPWMコントロールICシリーズ6品種をサンプル出荷開始
〜インテル社のVR12とVR12.5、AMD社のSVI1とSVI2の仕様に準拠、
1相から8相までの小型・高効率のマルチフェーズ設計をサポート〜



 パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は15日、汎用性の高いCHiLデジタルPWM(パルス幅変調)コントロールICシリーズ6品種のサンプル出荷を開始しました。中級機から高級機やエクストリームのさまざまなサーバーやデスクトップ・パソコンなどのコンピュータ用途向けで、効率を改善し、実装面積を劇的に縮小します。今回の6品種は、インテル社のVR12やVR12.5、AMD社のSVI1やSVI2の仕様を満たし、1つまたは2つのループで動作する1相から8相までのマルチフェーズ(*1)設計をサポートします。


 ※製品画像は添付の関連資料を参照


 これらの新しい第3世代CHiLデバイスは、PIDスケーリング(位相シェディングのとき)や最大効率を得るために相電流の平衡を保つことなど強化されたアルゴリズムを備えた可変ゲート駆動や位相シェディングなどの効率改善機能を提供します。ソリューション・アーキテクチャは、ハイエンドのプロセッサからの非常に高いdi/dt過渡現象をサポートし、新しい適応型過渡現象アルゴリズム(Adaptive Transient Algorithm、ATA)の結果として、システム・サイズを縮小するために、より少ない位相数と、より少ないコンデンサ数で過渡現象を満足することができます。
 最も高い効率と最も小さな実装面積を提供することで、新しいCHiLのラインアップは、サーバー、マザーボード、グラフィックス・カードの最先端CPUやGPUの設計に対して汎用のVRソリューションを提供し、IR社の主導的地位を強化し続けます。1相から8相までの設計をサポートし、各負荷のコストや効率を最適化するために、各電圧ループ上の相の数を変えることを可能にする柔軟な相構成を提供します。

 新しいCHiLデジタルPWMコントロールICには、軽い負荷の動作中に、より高い効率目標の達成を助けるため、動作電流を30%削減する機能があります。ハイエンド回路の保護については、改善されたパルスごとの電流制限保護や、制御されたパルス幅が位相不平衡/欠相故障を制限する新しい機能を備えています。

 今回のデバイスは、各PWM出力から2つの相を駆動するために、IR社のゲート駆動IC(IR3598)を使って位相を2倍にすることができます。さらに、特別なシーケンスなしに12V、5V、3.3Vの電源を検出し、PMBUSによる遠隔測定機能を備えています。

 IR社の小型金属パッケージDirectFET(R)に収めたパワーMOSFETやマルチチップ・モジュールPowIRstage(R)と組み合わせて設計すると、CHiLの製品ラインは、DirectFETやPowIRstageの高密度の優位性が加わって、より小型化へのソリューションが実現できます。これらのデバイスは本質的にデジタル的なので、0.4mmピッチのQFNパッケージで非常に端子数の少ないソリューションを可能にし、改善された過渡応答は、少なくとも1つのSPバルク・コンデンサや多くのセラミック・コンデンサを不要とし、最も小型で最も高効率なソリューションを実現できます。


 ※製品概要は添付の関連資料を参照


 1000個購入時の単価はIR3570Aの2.20米ドルから、IR3563Aの3.58米ドルの範囲となる予定です(いずれも米国での参考価格)。画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)から入手できます。


<設計ツール>
 IR社は専用評価基板と完全に文書化した参照設計を提供します。CHiLデジタル・パワー・ソリューションは、設計と開発のために、IR社のホームページ(http://www.irf.com)で利用できるリアルタイムGUIと、CHiLデバイスと通信したりプログラムしたりするためのハードウエア・インタフェース・ツールで完全にサポートされています。さらに、IR社独自のSVIDエミュレータ・システムを使用するハードウエアのサポートによって、高速I2C通信と同様に、インテル社またはAMD社のシリアル・インタフェース・プロトコルをエミュレートし、モニターできます。

<用語説明>
*1)マルチフェーズ(multiphase)方式:複数の電源モジュール(DC−DCコンバータ)を並列に動作させ、その出力位相をずらして加算してからマイクロプロセッサ(MPU)に電力を供給する方法です。並列にしたDC−DCコンバータの数が相(フェーズ)です。抵抗などによる損失を低減でき、各電源回路の負荷も軽減できます。


<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
 IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、デジタルIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。
 注:IR(R)、CHiL(R)、DirectFET(R)、PowIRstage(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。

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