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三菱重工、高効率・高出力のM501J形ガスタービン初号機を関西電力向けに出荷

2011-12-26

世界最高の発電効率を誇る最新鋭のM501J形ガスタービン初号機を出荷
関西電力(株)姫路第二発電所向け


 三菱重工業は、世界最高の高効率・高出力を誇るM501J形ガスタービンの商用初号機を高砂製作所(兵庫県高砂市)から関西電力株式会社 姫路第二発電所(同姫路市)に向けて出荷した。世界最高のタービン入口温度1,600℃を達成した最新鋭機で、同発電所に向けて今後順次出荷する予定の2〜6号機とともに、天然ガス焚きガスタービン・コンバンドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器として総出力291.9万kW(48.65万kW×6基)の高効率発電を支えることとなる。


 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 高砂製作所ではこれを記念し、関西電力(株)関係者出席のもと式典が開催された。
 姫路第二発電所は、天然ガスを燃料とする関西電力(株)最大規模の火力発電所。1963年の1号機運転開始以降、同社の重要電源として大きな役割を担ってきたが、設備の経年化を受けて現在、設備の更新を進めている。今回のM501J形ガスタービンの出荷もそれに伴うもので、運転開始は2013年10月(1号機)〜2015年10月(6号機)の計画。営業運転開始後の世界最高効率達成に向けて当社は今後、関西電力(株)とともに工事を遂行していく。

 今回出荷されたM501J形ガスタービンは当社が独自技術により開発した60Hz機。これまで最高を誇ったG形ガスタービンの入口温度 1500℃をさらに100℃高めた最新鋭機で、これにより、ガスタービン定格単機出力で約32万kW、排熱回収ボイラーおよび蒸気タービンを組み合せたGTCC発電では出力約46万kWを実現、発電端熱効率も世界最高水準の60%以上(低位発熱量)を達成する※。また、環境負荷の低減に大きく貢献するのも特徴で、GTCC発電にJ形ガスタービンを用いると、従来型石炭焚き火力発電と比べCO2排出量を約50%低減することができる。

 当社はガスタービンの開発設計から製造、実証までを一貫して高砂製作所内で手掛けている。今回のM501J形ガスタービンも、敷地内にある実証設備複合サイクル発電所で本年2月から実証運転を実施、所期目標である世界最高のタービン入口温度1,600℃を達成し、J形ガスタービン検証の最終確認を完了した。

 J形ガスタービンは、これら世界最高の発電効率と当社実証設備での順調な検証結果を得て、初号機を納入する関西電力(株)のほか、国内外から有望な引き合いが相次いでいる。海外向け初号機もその高効率性が評価され、すでに韓国からの受注が決定している。

 当社は今後も、今回の初号機納入を弾みとして、“高砂から世界に発信する” 次世代機、J形ガスタービンの商談を加速してゆく。

※定格単機出力、CC出力、発電端熱効率のいずれも、60Hz機、ISOベース。


以 上

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