日立、環境情報管理サービス「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」を「東京スカイツリータウン」に提供

日立の環境情報管理サービス「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」が
「東京スカイツリータウン（Ｒ）」にて採用



　株式会社日立製作所（執行役社長：中西　宏明／以下、日立）は、このたび、東京都墨田区業平橋・押上地区において建設中の「東京スカイツリータウン（事業主体：東武鉄道株式会社・東武タワースカイツリー株式会社）」向けに、ＳａａＳ（＊）の形態で提供する環境情報管理サービス「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」（エコアシスト　エンタープライズ　ライト／以下、本サービス）を受注しました。本サービスは、２０１２年５月２２日に、「東京スカイツリータウン」の開業とともに稼働を開始する予定です。

＊ＳａａＳ（Ｓｏｆｔｗａｒｅ　ａｓ　ａ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）：ユーザーが必要とするアプリケーションを、ネットワークを介してサービス提供するビジネス形態

　本サービスは、「東京スカイツリータウン」のＢＥＭＳ（Ｂｕｉｌｄｉｎｇ　ａｎｄ　Ｅｎｅｒｇｙ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ　Ｓｙｓｔｅｍ）などと連携させることによって、エネルギー使用に関する最新の情報を正確に取得することが可能であり、「東京スカイツリータウン」におけるエネルギー使用状況を、街区やテナントごとに短時間で把握することができます。また、それらのエネルギー使用情報を、インターネット経由で、水族館、ドームシアターや全３１０店舗のテナントなどにおいて、特別な端末を使用することなくパソコンで閲覧することが可能です。この「見える化」により、各テナントにおける継続的な省エネ対策の改善や省エネ活動の推進などを支援することができます。
　また、課金対象となるエネルギーの使用データが「見える化」されるため、請求書の詳細情報を確認できるだけでなく、光熱費の削減にも役立てることが可能で、さらには、本システムを利用することにより、エネルギー管理者は、従来のエネルギー管理業務だけでなく、環境やエネルギーに関する各種届出、報告書作成業務等の精度向上と効率化を図ることができます。

　今回、日立が提供する「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」は、日立のデータセンターからインターネット経由で提供するクラウドソリューションのひとつである環境情報管理サービスです。電力使用量、ガス使用量等に代表されるエネルギー情報や、廃棄物などの資源情報等、環境パフォーマンス情報の本格的な収集・管理機能を、短期間で導入することができます。ＳａａＳ型サービスのため、担当者は、二酸化炭素排出量などを算出する各種換算係数のメンテナンスなど、システムの運用業務から解放され、本来の環境改善業務に専念できるようになります。
　さらに、省エネ対策で必要となる管理標準作成および中長期計画作成を支援する省エネコンサルテーションや、各店舗にある電気、ガス、水道の使用量等を自動計測する機器と「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」とのデータ連携を行い、作業負荷の軽減と管理業務の効率化を実現し、企業における環境経営の推進を支援します。

　日立は今後も、環境情報管理サービスの標準規格の構築を目指し、日立クラウドソリューション「Ｈａｒｍｏｎｉｏｕｓ　Ｃｌｏｕｄ」のラインアップの一つである「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」の拡販をさらに推進するとともに、企業における環境経営の推進を支援していきます。また、企業における環境情報管理のみならず、オフィスビルのテナント群など複数の組織や、地域全体のエネルギーマネジメントへの期待にも対応できるよう、スマートシティを支えるコンポーネントとしての位置づけも視野に入れながら「ＥｃｏＡｓｓｉｓｔ−Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−Ｌｉｇｈｔ」の展開を図っていきます。


※参考画像は、添付の関連資料を参照


以上