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塩野義製薬、アイルランド社とADHD治療薬の共同開発・商業化契約を締結

2011-11-24

Shire社との注意欠陥・多動性障害治療薬の

共同開発・商業化契約の締結について


 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、このほどShire plc(本社:アイルランド ダブリン、CEO:Angus Russell、以下「Shire社」)との間におきまして、Shire社が所有する注意欠陥・多動性障害(Attention−Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)治療薬2剤(米国における製品名:Vyvanse(R)、Intuniv(R))について、日本国内における共同開発・商業化に関する契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 塩野義製薬はShire社に契約一時金を支払うとともに、両社は合意した開発計画に従い、国内での共同開発を実施いたします。上市後は両社が合意した販売計画に従ってコ・プロモーションを実施し、塩野義製薬は売上に応じたロイヤリティーをShire社に支払います。

 ADHDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力や衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、日常生活や学業に支障をきたすものを指します。また、症状は7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されております。ADHDの治療は、問題行動と関係すると思われる要因を調整する環境調整を含む非薬物療法が基本ですが、非薬物療法によっても治療が困難な場合に薬物療法が用いられます。Vyvanse(R)は前シナプスからのドパミンとノルアドレナリンの遊離促進および再取り込みを阻害することにより両作動性神経を活性化する中枢神経刺激薬、Intuniv(R)はシナプスに存在する受容体を介してノルアドレナリン作動性神経を活性化する非中枢神経刺激薬で、何れもこれまで日本国内でADHD治療薬として上市されている製品とは作用機序が異なります。

 塩野義製薬は、中枢神経系領域において抗うつ薬(サインバルタ(R))の開発、販売および適正使用に関する情報提供活動に注力してまいりました。今般Shire社と提携し、既に米国を中心に多くのADHD患者さまに使用されているVyvanse(R)およびIntuniv(R)の共同開発・商業化を行うことにより、国内のADHDの患者さまに新たな治療の選択肢を提供し、中枢神経系疾患の治療に広く貢献できるよう努力してまいります。


<Vyvanse(R)および Intuniv(R)について>
 Vyvanse(R)および Intuniv(R)はともにShire社が所有するADHD治療薬です。Vyvanse(R)は 2007年7月の米国での発売以来、現在はカナダ、ブラジルでも販売されており、2010年の売上は634百万ドルでした。また、Intuniv(R)は2009年11月から米国で発売が開始され、2010年の売上は166百万ドルでした。

<Shire社について>
 Shire社は、ADHDや遺伝子疾患、消化管疾患等の高い専門性が必要な分野で事業展開しており、また、事業買収などで、拡大する新たな治療分野への進出機会に十分対応できる柔軟な事業構造も有しています。欧米におけるShire社のインライセンスや製品買収の取り組みは、強固な知的財産権を持つ専門性の高い領域における製品に焦点を絞っています。Shire社の会社情報については、 http://www.shire.com/ をご参照下さい。


以 上

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