スズケン、医療用医薬品の物流拠点「千葉物流センター」を竣工

関東エリアの物流拠点を充実

千葉物流センターの稼動について


　株式会社スズケン（本社：名古屋市、社長：太田裕史）は、関東エリアにおける３番目の医療用医薬品の物流拠点として「千葉物流センター」を竣工し、１１月８日より稼動する運びとなりましたのでお知らせいたします。　


１．建設の趣旨

　当社では、医療機関等のお得意さまへのサービス水準を向上させるため、全国９拠点の物流センター構築を基本軸にした物流構想の早期実現や「トレーサビリティー（追跡調査）」を実現することによる商品の品質管理精度の向上に取り組んでおります。

　現在稼動中の札幌、戸田（埼玉県）、神奈川、江南（愛知県）、阪神（兵庫県）、このたび稼動する千葉物流センターに加え、宮城、岡山、福岡を合わせて全国に９拠点の中規模物流センター、ならびにこの機能を補う８拠点の商品センター（注）を設置する予定です。

　このたび稼動いたします千葉物流センターは、千葉県・茨城県・東京都の一部をカバーエリアとし、「お得意さまの近くに在庫を置く」物流体制を実現することにより、納品リードタイムの短縮や品切率の低下を実現します。


　注　商品センターとは、大きな商圏エリア向けの中規模物流センターに対して、比較的商圏の小さなエリア向けの物流センターであり、現在稼働中の新潟、金沢、長野、掛川（静岡県）、広島、新居浜（愛媛県）、高知に加え、南九州に設置する予定です。

　
２．千葉物流センターの概要

　（１）名称：千葉物流センター　

　（２）所在地：千葉県印西市みどり台一丁目１番１　

　（３）敷地面積：３０，０００．００ｍ２　

　（４）建築面積：１１，２２６．４４ｍ２　

　（５）延床面積：２１，７２７．４９ｍ２　

　（６）構造・規模：鉄骨造地上２階建　

　（７）保管品目：２１，０００品目　


３．千葉物流センターの特長

（１）トレーサビリティーへの対応：

　当社独自の「倉庫管理システム（ＷＭＳ）」の導入により、お得意さまへ納品した商品のロット・有効期限の管理を可能にしました。これにより、製造不良等による回収対象医薬品を迅速に回収することができます。

（２）安全・安心を重視した供給体制：

　正確・確実に商品をお届けするために、ミスピッキングを減らす「デジタルピッキングシステム」および、出荷前に商品が正確に出庫されているかどうかを確認する「ＰＯＳ検品システム」を導入しました。

（３）安全・安心のセキュリティ対策：

　向精神薬、毒薬、毒物・劇物などを保管する特殊品庫およびセンターコントロールルームに静脈認証システムを設置し、商品の特性に合わせた厳重な管理を行っています。また、ＩＣチップ入り非接触カードによる全館の入退室管理や監視カメラによる２４時間監視を行い安全・安心を確保しています。

（３）エコの取り組み：

　最大発電能力２０ＫＷ（４０Ｗの蛍光灯５００本分）の「太陽光発電パネル」を物流センターの南側に設置しました。センターで消費する電力の一部に自然のエネルギーを活用します。また、人感センサー照明を設置し、人がいないときには自動的に消灯される仕組みを導入しました。さらに、白熱灯に比べ消費電力が約８５％減となるＬＥＤ照明を一部採用して環境に配慮しました。
　

４．設備投資額

　総費用６５億円


５．カバーエリア

　千葉県・茨城県・東京都の一部


６．出荷能力

　年商約２，２００億円の処理能力を有しております。


７．稼働日

　平成２２年１１月８日（月）［出荷予定日］
　

※　参考資料は、関連資料参照