Article Detail
鹿島、都市部の地下立体交差などを構築する新たなアンダーパス工法「R−SWING工法」を開発
新たなアンダーパス工法「R−SWING工法」を開発!
世界初!可動式屋根付き矩形掘削機を実用化
地上発進・地上到達が可能
新御茶ノ水駅地下連絡通路の掘削完了
鹿島(社長:中村満義)は、都市部の地下立体交差などを構築する新たなアンダーパス工法「R−SWINGR工法」を開発しました。本工法は、掘削機の上部に装着した屋根(ル―フ)が、先行掘削することにより掘削中の地盤沈下などを防止し、周辺環境への影響を最小限に留めながらトンネルを構築することができます。このたび新御茶ノ水駅地下連絡通路の施工に適用し、無事に掘削を完了しました。可動式屋根付き矩形掘削機を建設現場に適用するのは世界初となります。
地上発進・地上到達することも可能で、トンネルのアプローチ部とアンダーパス部を一度に構築することができます。従来のシールド工法などで必要だった発進立坑と到達立坑が不要となり、大幅な工期短縮と工事費削減が可能になります。
なお、本掘削機の製作は、当社グループのカジマメカトロエンジニアリング(社長:西川 五十一、東京都港区)が担当しました。
都市部の慢性的な交通渋滞は、物流・移動等の弊害だけでなく、大気汚染や緊急車両の通行の妨げなど周辺環境にも大きな影響を及ぼしています。特に、道路交差部、鉄道踏切部で顕著となっています。これらの交差部におけるアンダーパスは、通常、開削工法で行われますが、開削工法では、地上の交差点部周辺に交通規制が多く発生し、また工事期間も長期化することが課題となっています。
今後、当社では道路交差部や鉄道踏切部、地下通路などのアンダーパス工法として、本工法を積極的に提案し、都市部の交通渋滞解消などに貢献していく考えです。
※参考画像、本工法の特徴などは添付の関連資料を参照