東京海上日動火災、事業者向け火災保険の災害復旧サービス利用に関する補償を拡大

事業者向け火災保険の災害復旧サービス利用に関する補償拡大について



　東京海上日動火災保険株式会社（社長　隅　修三　以下当社）は、２０１１年１月保険始期の契約より、原則として全ての事業者向け火災保険に「安定化処置費用担保特約」を付帯し、お客様が火災や水災等の事故に罹災された際に損害拡大を防止するサービスの利用を補償の対象とします。
　本特約は現在一部の商品で提供しておりますが、特約付帯商品を拡大することにより、財物損害に対する補償をご契約されているお客様は、世界最大規模を誇るベルフォア社の災害復旧サービスを、一定の条件のもとで追加負担なくご利用いただくことが可能となります。罹災直後に建物や機械・設備等をさびや腐食等の進行から保護し、その後の精密洗浄等の修復作業を可能とすることで、お客様の事業の早期復旧ならびにＢＣＰ（事業継続計画）を支援してまいります。


１．「安定化処置費用担保特約」の内容
　本特約は、建物や機械・設備等が火災や水災等、ご契約された火災保険で補償の対象となる事故に罹災した場合に、損害の発生または拡大を防止するためにベルフォア社が実施する緊急安定化処置（※）に要した費用を一定の条件のもとで一事故につき５，０００万円を限度にお支払いするものです。なお、本特約を付帯することによる割増保険料はありません。
　※消火作業や水災の後に生じるさびや腐食の進行を防止するための除湿、薬品塗布等の処置


２．災害復旧サービスの概要
　当社は、ベルフォアジャパン株式会社（世界最大規模を誇る災害復旧専門会社ベルフォア社の日本法人で、２００４年に設立され、当社と業務提携をしています。）を通じて災害復旧サービスを提供します。火災、水災等に罹災した幅広い種類の機械、設備等に対して、緊急安定化処置および精密洗浄等の本格修復等を施すことにより、それらの修復を行います。
　特殊機械等については代替品の納品まで長期間を要することもあり、罹災した機械の修復を行うことで復旧期間を大幅に短縮できるケースがあります。災害復旧サービスでは、従来は新品交換する以外に解決策がないと思われていた機械・設備等を罹災前の機能・状態に修復し、お客様の事業の早期復旧に貢献します。


３．災害復旧サービスを活用するメリット

　■一般的な災害復旧の流れ／ベルフォア社の災害復旧サービスの流れ
　　＊添付の関連資料を参照

　罹災後の修復作業においては、消火活動に伴う水や消火剤、罹災時の酸化物の付着等の影響によって腐食が進んだ結果、貴重な設備の交換を余儀なくされることや、新品・代替品への交換に長期間を要するケースも散見されます。
　ベルフォア社の提供する緊急安定化処置を行うことで罹災直後の腐食を食い止め、被害状況を改めて確認した後に本格修復（精密洗浄等）か新品・代替品への交換かの選択が可能となります。
　当社は事業者向け火災保険の機能の一つとして、事業復旧に向けた対応の選択の幅を広げることで、ご契約者のＢＣＰ（事業継続計画）を支援いたします。


４．「安定化処置費用担保特約」が付帯される商品について
　２０１１年１月保険始期の契約より、この特約を原則としてすべての事業者向け火災保険（企業総合保険、超ビジネス保険、企業財産包括保険、普通火災保険、店舗総合保険、ビジネスパッケージ）に付帯します。
　森林火災保険と財物損害・休業損失を補償しない超ビジネス保険を除きます。
　（注）企業総合保険に付帯する特約の名称は安定化処置費用補償特約となります。


【ご参考】
　ベルフォアジャパン株式会社の概要
　（１）商号：ベルフォアジャパン株式会社
　（２）代表者：代表取締役社長　鳥谷　幸二
　（３）本社所在地：東京都江戸川区臨海町３丁目６番４号　ＢＥＣビル５階
　（４）設立年月日：２００４年９月３０日
　（５）主たる事業の内容：
　　　罹災した機械、付帯設備復旧事業
　　　罹災した工場、社屋、備品類復旧事業
　　　腐食、汚染物質除去事業



以上