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パテント・リザルト、全固体型リチウムイオン二次電池参入企業に関する調査結果を発表
全固体型リチウムイオン二次電池、特許総合力トップ3は出光、パナソニック、トヨタ
経営分析、特許分析のパテント・リザルトはこのほど、全固体型リチウムイオン二次電池について特許分析ツール「BizCruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめました(※1)。
電気自動車や蓄電用途としてリチウムイオン二次電池が注目されていますが、従来型は有機溶媒を電解質と用いているため、液漏れや発火といった安全性に問題を抱えています。そこで、次世代型として、電解質に固体を用いた全固体型リチウムイオン二次電池の開発が進められています。
本調査では全固体リチウムイオン二次電池関連の特許を集計し、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2011年6月末時点のパテントスコアに基づき評価)。
その結果、「総合力ランキング」では、1位 出光興産、2位 パナソニック、3位 トヨタ自動車となりました(※2)。
※ ランキング表は、関連資料参照
最も出願件数が多いのはパナソニックですが、2008年以降の出願は見られません。総合力の経時変化を見ると、当初はパナソニックが他社を圧倒していましたが、2008年以降、出光興産、トヨタ自動車が出願件数とともに大きく総合力を伸ばし、現在のような競合状況に至っています。
これら上位3社に次ぐのがオハラ、ナミックスとなっています。パナソニックを除き、現行のリチウムイオン二次電池のセルや各部材を手掛けていない企業が上位となっていることが特徴的と言えます。
(※1)本分析対象特許は2010年9月6日に発表した「固体電解質」とは異なり、準固体・擬固体・ゲル電解質は含んでおりません。また、電解質そのものだけでなく、固体電解質が使用される場合の電極等、全固体型リチウムイオン二次電池に関連する特許を広く抽出しています。
(※2)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」が50点以上の特許のみを企業ごとに集計し、合算しています。パテントスコア50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「特定技術分野の競合分析:全固体型リチウムイオン二次電池」に掲載しています。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」: 99,800円(税込) 納期: 1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)*」: 31万5000円(税込) 納期: 2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
※ 関連資料参照
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」を2週間ご利用いただけます(分析母集団を使ってご自身でも調査していただけます)。
レポートのサンプルはこちらを参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
* 個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
【調査対象】
出願日が1992年以降で、1993年から2011年6月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとしております。
<お申し込み方法>
ご希望のレポート名を明記の上、お問い合せフォームよりお申込み下さい。
http://www.patentresult.co.jp/contact.html
※ 参考資料は、関連資料参照