インターシル、動作中に出力電圧をプログラミングできるＩ２Ｃ制御型昇降圧レギュレーターを開発

インターシル、動作中に出力電圧をプログラミングできる
業界初のＩ２Ｃ制御型昇降圧レギュレータ「ＩＳＬ９１１２」を開発

出力電圧よりも高い入力電圧または低い入力電圧にも対応、
設計自由度が高さと回路サイズの小型化を両立


　インターシル（本社：カリフォルニア州ミルピタス、ＮＡＳＤＡＱ：　ＩＳＩＬ）は８月２２日（米国時間）、入力電圧の変動に対して安定した電圧出力を実現するとともに、Ｉ２Ｃインタフェース制御機能を世界で初めて搭載し設計自由度を高めた、昇降圧レギュレータ「ＩＳＬ９１１２」を発売しました。ＩＳＬ９１１２は、インターシル独自のＨブリッジ昇降圧コントロールアーキテクチャを採用し、２．５ＭＨｚスイッチング動作によって高効率かつ小型パッケージを実現した１．２Ａ出力の昇降圧レギュレータで、Ｉ２Ｃを用いたプログラミング機能を必要とするアプリケーションに最適です。動作中であってもＩ２Ｃを介して出力電圧を変更できる点が特徴です。

　ＩＳＬ９１１２は、電源回路の小型化を図りながら、出力電圧よりも高い入力電圧または低い入力電圧どちらからでも安定したレギュレーションを実現しています。回路に必要な外付け部品はインダクタ１個とコンデンサ２個のみです。また、小型の外付け部品が使えるように、スイッチング周波数は２．５ＭＨｚと昇降圧レギュレータとしては高めに設定しています。さらに、降圧動作モードと昇圧動作モードの内部動作切り替わり時の出力電圧変動がきわめて小さいため、最適な出力電圧を選択することができます。

　ＩＳＬ９１１２は、単一のリチウムイオンバッテリセルから、２．０Ｖ出力で２Ａ以上、３．０Ｖ出力で１．２Ａ以上の電流を駆動可能です（３ｍｍ×３ｍｍの小型パッケージを採用し業界トップクラスの電流密度を実現）。出力電圧の設定範囲は１．９Ｖから５．０Ｖとなっており、デジタルカメラのストロボＬＥＤやＲＦパワーアンプの駆動のほか、入力電圧が変動するような用途に適します。

■特徴とメリット
　・入力電圧１．８Ｖ以上（アルカリ電池またはＮｉＭＨ電池を使ったシステムにも最適）
　・降圧（ステップダウン）モードで効率最高９５％
　・過電流、アンダーボルテージ、および過熱に対するシャットダウン保護
　・ＰＦＭ／ＰＷＭ動作とスイッチング周波数を設定できるＭＯＤＥ／ＳＹＮＣピンを装備
　・最高３．２５ＭＨｚまでの外部クロックに同期可能

■価格と発売時期
　ＩＳＬ９１１２　は３ｍｍ×３ｍｍサイズの１２ピンＴＤＦＮパッケージで供給され、すでに量産受注を開始しています。１，０００個受注時の単価は２．１３ドルからとなっています。
　詳しくは、
　http://www.intersil.com/products/deviceinfo.asp?pn=ISL9112　にアクセスしてください。


　＊製品画像は添付の関連資料を参照


■インターシルについて
　インターシルは、高性能なアナログ半導体、ミックスドシグナル半導体、およびパワーマネージメント半導体の設計・製造を手がける世界的なリーダー企業です。当社の製品は、通信、コンピューティング、コンシューマ、インダストリアルなど、成長著しいさまざまなマーケットを対象としています。インターシルに関する詳細情報および採用情報については、当社Ｗｅｂサイト　http://www.intersil.com　内の企業情報ページを参照してください。

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