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関西電力、シンガポールのセノコ・エナジー社へ火力発電所の配管腐食抑制技術を移転

2011-08-01

セノコ・エナジー社への配管腐食抑制技術の移転について


 当社はこの度、シンガポール共和国のセノコ・エナジー社(当社15%出資)に対し、設備の信頼性や投資事業の収益性の向上を図るため、火力発電所の配管腐食抑制技術[High−AVT(O)(※1)]を移転することとしました。

 火力発電所の配管の主な劣化原因は腐食であり、その対策として、これまでは配管内の水に、アンモニアヒドラジン(※2)を注入していましたが、今回移転する技術は、コンバインドサイクルプラント(※3)において、アンモニアだけを注入し、その濃度を調整することで従来の対策と比べ3割程度腐食を抑制するものです。なお、本技術は、平成21年度に国内の火力発電所で初めて、姫路第一発電所のコンバインドサイクルプラントに導入しています。

 セノコ・エナジー社はシンガポール共和国内最大の発電会社(合計330万kWの火力発電設備を保有)であり、当社は、平成20年9月から出資し、さまざまな技術支援を行ってきました。今回、セノコ・エナジー社のコンバインドサイクルプラントに本技術を導入することで、配管腐食抑制効果を高め、より安全に設備を運転し、電気の安全・安定供給が可能となります。

 当社は引き続き、国内事業で培ってきた経営資源を積極的に活用し、海外における電力の安定供給へ貢献するとともに、得られた技術・知見などを国内事業にフィードバックし、当社管内の安全・安定供給に努めてまいります。


※1:High−AVT(O)
 配管の腐食抑制効果を更に高めるため、水のpHを9.8以上に調整し、ヒドラジンを無注入とする水処理方法で、「High−pH All Volatile Treatment(Oxidizing)」(高pH域 揮発性物質処理法)の略。当社の姫路第一発電所で確立した技術。

※2:ヒドラジン
 配管を酸化・腐食させる酸素を取り除く脱酸素剤。

※3:コンバインドサイクルプラント
 ガスタービン発電と汽力発電の二つの方式を組み合わせて発電するプラント。


以 上


※下記資料は添付の関連資料を参照
 ・別紙1:セノコ・エナジー社の火力発電事業の概要
 ・別紙2:配管の腐食抑制技術[High−AVT(O)]の概要

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