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古河電工、台湾の栄星電線と細物エナメル線で協業し中国市場での販売強化
中国での細物エナメル線の販売強化について
〜台湾 栄星電線工業股■有限公司と巻線事業の協業を行います〜
※■印の文字は人偏に「分」の文字です
当社と完全子会社の古河マグネットワイヤ(以下FMGW)は、今般、栄星電線工業股■有限公司(本社:台湾 以下 栄星電線)の株式の一部をFMGWが取得し、中国市場における細物エナメル線の協業を開始し、FMGWブランドでの海外展開を強化していくこととしました。
1.背景と目的
細物エナメル線の製造を栄星電線に委託し、中国での販売を強化します。
・当社およびFMGWは、古河グループの巻線事業を統合し、2010年4月より巻線事業の強化を図ってきました。現在、中国市場での細物エナメル線の需要は、電子化の進む車載用やスマートフォンに牽引される電子部品用等が好調で、今後も堅調に推移すると予想しています。
・こうした状況下、栄星電線と協業して、栄星電線の中国製造拠点での細物エナメル線の製造委託を行い、FMGWブランドでの海外展開を強化していくこととしました。
・FMGWは、東京特殊電線株式会社が保有する栄星電線の普通株式の一部約31百万株を取得します。発行済み全株式の20%強に該当します。
2.事業提携概要と今後の予定
本年9月から順次サンプル出荷を開始します。
・栄星電線には、台湾(台南)、中国(蘇州、東莞)の3製造拠点がありますが、中国向けの製品は、主に蘇州と東莞の両拠点を活用し製造を委託する計画です。
・今回の事業提携の対象は、今後市場の拡大が見込まれ、また、FMGWおよび栄星電線の得意とする細物エナメル線(直径0.5mm以下)です。
・販売は当社関連の中国販売網を活用し、中国内のお客様へ直接納入をしていきます。製品のブランドはFMGWで、製品設計、品質保証もFMGWが行います。
・本年9月から順次サンプル出荷を開始します。当面の生産は現在中国市場で好評の、自己融着線(SV、LOCK)とポリウレタン極細線(UEW)の2種類で対応をしていく計画です。売り上げ規模は、数年後に月産500トンを目指しています。
3.栄星電線の概況
台湾大手で中国に2箇所製造拠点を持つエナメル線の開発・製造・販売会社です。
・本社:台湾台南市仁徳区中正路三段231号
・董事長:王 東憲
・工場:台湾(台南:本社工場)、中国(蘇州、東莞)
・資本金:1,402百万NT$
・事業内容:エナメル線・リッツ線の開発、製造、販売