ＩＲジャパン、電動パワステなどの用途に適した車載用ＤｉｒｅｃｔＦＥＴ２パワーＭＯＳＦＥＴの３品種を発売

インターナショナル・レクティファイアー
耐圧４０Ｖの車載用パワーＭＯＳＦＥＴを３品種発売
〜小型金属パッケージＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）２に搭載、低オン抵抗品の品種拡大〜



　パワー・マネジメント（電源管理）技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン）株式会社（本社：東京都豊島区）は２７日、車載用ＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）２パワーＭＯＳＦＥＴを３品種（「ＡＵＩＲＦ７７３８Ｌ２」、「ＡＵＩＲＦ７７３７Ｌ２」、「ＡＵＩＲＦ７７３６Ｍ２」）発売しました。
　ＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）パワーＭＯＳＦＥＴは、ＭＯＳＦＥＴチップを直接、小型金属パッケージＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）に張り付けているので裏表の両面から放熱でき、電力密度を高くできることが特徴です。ボンディング・ワイヤーを使っていないので寄生のインダクタンス成分や抵抗成分が小さく、大電流が必要な負荷の駆動に適しています。例えば、電動パワー・ステアリング（ＥＰＳ）、電源、ハイブリッド車のバッテリのスイッチ、マイクロ・ハイブリッド車の統合スタータ・オルタネータ（ＩＳＡ）などの用途に最適です。


※製品画像は、添付の関連資料を参照


　車載品質のＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）２パワーＭＯＳＦＥＴは、標準的なプラスチック・パッケージのパワーＭＯＳＦＥＴと比べて、特性が優れ、高効率なので、システム全体の小型化、低コスト化に貢献します。ＡＵＩＲＦ７７３８Ｌ２とＡＵＩＲＦ７７３７Ｌ２は、標準プラスチック・パッケージのＤ２−Ｐａｋに比べて実装面積を６０％小さくでき、オン抵抗（内部抵抗）をそれぞれ１．２ｍΩ、１．５ｍΩ（いずれも標準値）と低く抑えました。ＡＵＩＲＦ７７３６Ｍ２は、面積５ｍｍ×６ｍｍのＰＱＦＮや８ピンＳＯＰ（ＳＯ−８）と同じ実装面積で、オン抵抗が標準値で２．５ｍΩと小さくなっています。この製品は、より低価格指向の低電力用途に適しています。
　ＡＵＩＲＦ７７３７Ｌ２とＡＵＩＲＦ７７３８Ｌ２のパッケージは、すでに製品化したＡＵＩＲＦ７７３９Ｌ２（耐圧４０Ｖ）と同じＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）の大型缶を使っているので、システムの設計変更が容易です。大型缶はパッケージの最大定格電流が３１５Ａとなっており、ＭＯＳＦＥＴチップ自体の最大電流よりも大きいので、パッケージで定格電流が制限されることはありません。Ｄ−ＰａｋやＤ２−Ｐａｋでは、定格電流がパッケージで制限されることがあります。

　３品種とも車載部品の品質規格ＡＥＣ−Ｑ１０１に準拠しています。鉛フリーで欧州の規制ＲｏＨＳ（特定物質の使用規制）に準拠しています。ゼロ・ディフェクトを目標とするＩＲ社の車載品質イニシアチブの対象製品です。

　１０万個購入時の単価は、ＡＵＩＲＦ７７３６Ｍ２が０．９４米ドルから、ＡＵＩＲＦ７７３７Ｌ２は１．３７米ドルから、ＡＵＩＲＦ７７３８Ｌ２は１．６５米ドルからの予定です（いずれも米国での参考価格）。データシートは型番をクリックするとご覧いただけます。


■表　耐圧４０Ｖの車載用ＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）２パワーＭＯＳＦＥＴの新製品３品種の概要
　※添付の関連資料を参照


＜インターナショナル・レクティファイアー（ＩＲ（Ｒ））社について＞
　ＩＲ社はパワー・マネジメント（電源管理）技術のリーダーです。ＩＲ社のアナログＩＣ、アナログ／デジタル混在ＩＣ、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。



注：ＩＲ（Ｒ）、ＤｉｒｅｃｔＦＥＴ（Ｒ）はＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｒｅｃｔｉｆｉｅｒ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。
　当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。