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ヤンマーなど、大分県中津市で干潟を利用したアサリ養殖試験事業を開始
中津干潟における国産アサリ養殖(実証試験)の展開について
〜「地元の海が元気になるよう」関係機関が一体となって取り組んでまいります〜
ヤンマー株式会社(以下ヤンマー)と大分県漁業協同組合中津支店は、大分県および中津市の協力を得て、干潟を利用したアサリ養殖試験事業をこのたび開始いたします。
アサリは従来から身近に採取できる天然資源であり、かつ日本人にとってもなじみ深い食材です。現在全国各地でアサリ養殖が行われていますが、近年の自然環境の変化や、外来生物による被害等により、元来の天然資源が脅かされる状況が発生しています。
この状況を打開し、地元の海に新鮮で安全な水産資源を効率的に復活させるために、ヤンマーは"ソリューショニアリング"(※1)の提供で現地に貢献してまいります。
1.本実証試験事業の狙い
(1)国産アサリ種苗で完全に管理の行き届いた養殖の展開
(2)高品質な中津産アサリ(天然資源)の確保
(3)持続可能な干潟養殖モデルの確立
(4)養殖アサリが母貝集団となり、周囲の天然資源の再生産を促すサイクルを構築
2.本実証試験事業の関係機関と主な役割について
※添付の関連資料を参照
3.本実証試験事業の実施期間(予定):2011年7月 〜2012年9月
4.補足説明
※1「ソリューショニアリング」について
「Solutioneering」とは「Solution」と「Engineering」二つの単語からなる造語です。「Solutioneering」の提供こそが当社の存在意義・社会的使命であること、そしてお客様とともに(Together)永続的に発展していくことを表現しています。当社の原点である「エンジン」と「エンジニアリング」に磨きをかけ、技術・商品・サービスを供給するだけにとどまらず、お客様が抱えておられる問題の解決策(ソリューション)をグローバルに提供していくという思いが込められています。
※2「FLUPSY(フラプシー)」について
FLUPSYは、二枚貝種苗(稚貝)の海上中間育成施設(Floating Up−weller system)の通称です。
FLUPSYは、フロートタイプのイカダと飼育器で構成されており、天然植物プランクトンを効率良く給餌しながら、二枚貝種苗を高密度に飼育することができる施設です。陸上種苗育成施設で育てた、アサリの種苗(約1mm)を、短期間の内に(2〜3ヶ月)約10mmの大きさにまで育成することが可能です。(詳細は添付別紙を参照ください)
本試験施設では1mmのアサリ稚貝を1,000万個程度飼育することが可能です。
*別紙(ご参考資料)は添付の関連資料を参照