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川島織物セルコン、京セラが開発の装飾用素材「京都オパール」を織り込んだ特選本袋帯を販売
京の伝統と先端技術を支える2社による共同開発
川島織物セルコンの伝統工芸技法と京セラの技術が生んだ装飾用素材の融合
西陣帯で初、七彩に輝く「京都オパール」を織り込んだ本袋帯初登場
株式会社川島織物セルコン(以下川島織物セルコン、本社:京都市、代表取締役社長:中西 正夫)は、京セラ株式会社(以下京セラ、本社:京都市、代表取締役社長:久芳 徹夫)が開発した装飾用素材「京都オパール」を織り込んだ特選本袋帯「古鏡華紋(こきょうかもん)」を開発し、本年6月19日(日)より販売を開始しますので、お知らせいたします。
京セラの「京都オパール」を織り込んだ西陣帯が商品化されるのは、今回が初めてです。
※製品画像は添付の関連資料を参照
本製品は、京都・西陣に古くから伝わる「引箔(ひきはく)」という技法を用いて、シート状の「京都オパール」を約0.75mmの細い糸状に裁断し、織り糸として使用しております。熟練された職人の手によって、帯に広がる華紋の模様部分に、色とりどりの京都オパールが一越一越丹精を凝らして織り込まれ、見る角度によって色彩が変化するオパール特有の「遊色効果」を活かした本袋帯が誕生しました。
京セラの「京都オパール」は天然オパールと同じ多彩な輝きを楽しむことができる装飾用素材として注目されており、天然オパールでは難しい「さまざまな形状に加工が可能」などの特長を持つことから、このたび川島織物セルコンの本袋帯の素材に採用されました。
今回、この本袋帯を製作した川島織物セルコンは、京都で日本の伝統文化である西陣の織技術を継承しつつ、現代に根ざす着物文化を発信する企業です。同社は伝統を継承しながらも、新しい素材との融合を求めており、同じく京都で、装飾用素材「京都オパール」を通じて世の中に新しい価値を提供する京セラと想いが合致し、このたびのコラボレーションが実現しました。
今後も引き続き、両社は京都発信の伝統工芸技術と最先端技術から生まれた新素材を高度な美意識の中で融合させた製品を開発することで、地場産業の発展に貢献してまいります。
なお、本製品は、本年6月19日(日)〜6月21日(火)の3日間、札幌パークホテル(北海道札幌市)にて開催される「染織工芸美術名作展」(主催:丸井今井 札幌本店)で披露されます。
■「京都オパール」について
京セラが装飾用素材として展開しているカラーオパールなどの人工オパールを総称した愛称です。天然オパールと同一の石英粒子をもとに、京セラ独自の宝石合成技術によって長い歳月をかけながら大切に育てたものです。含浸技術を加えることで、オパール独特の「割れ」や「欠け」などのいわゆる「脆さ(もろさ)」を克服し、多種多様のカットが可能になりました。
遊色効果を醸し出すオパール構造の創出は世界に類は無く、気品漂う独特の風合いは、成形された樹脂製品では真似ることができません。
※参考画像と会社概要は、添付の関連資料を参照