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モリテックス、医療用機器分野など向けSCHOTT製溶融ファイバ「ビームシェーパー」を取り扱い開始

2011-06-18

SCHOTT製溶融ファイバ「ビームシェーパー(Beam Shaper)」の取扱い開始
−レーザ用FACレンズを使用せずに対照的なビームプロファイルを実現−



 マシンビジョンと画像関連機器メーカーの株式会社モリテックス(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:松岡昇、証券コード:7714)は、この度、親会社であるSCHOTT AG(本社:ドイツ マインツ、取締役会議長兼CEO:ウド・ウンゲホイヤー)が本年5月に開発した、FACレンズ(※)を使用せずに対照的なビームプロファイルを実現する溶融ファイバ「ビームシェーパー(Beam Shaper)」の取扱いを開始いたしました。
 ビームシェーパーを使用することで、高出力ダイオードレーザ使用時に用いられる速軸コリメーション(FAC)レンズが不要となります。
 今後、このSCHOTT AGが開発したビームシェーパーを製品ラインナップに加え、レーザーメスなどの医療用機器分野やレーザ光源を使用した工作機器分野などへの販売展開を行ってまいります。

 モリテックスは、平成21年よりSCHOTTグループのライティング・イメージング事業部の製品販売を行っており、取り扱い製品として、医療用分野向けのファイバやLEDライトエンジンの販売を行っております。

 この度、親会社であるSCHOTT AGでは、非対称的に発光するレーザダイオード光を、形の均一な光線に成形するためのソリューションとしてビームシェーパーを開発しました。当製品はフレキシブルな多成分グラスファイバで、レーザダイオードとの直接結合が可能です。当製品を導入することによりFAC レンズは不要となります。

 現在、レーザダイオードは、固体レーザの励起など、多くの用途に使用されています。レーザダイオードは小型で効率的ですが、非対称的に発光するという難点がありました。これを解消するため、調整が難しいFAC レンズが必須でした。また、システムレベルでは、組み立てに時間がかかるという難点がありました。SCHOTT AGの開発した新技術ではFAC レンズが不要となるので、短時間での組込が可能となり、価格面でも顧客に対してメリットが提供可能です。

 当製品は長方形の入力プロファイルに融合されている多成分グラスファイバで構成されています。レーザダイオードを装置と組み合わせれば、FAC レンズなしでも装置全体の性能及び柔軟性が向上します。

 レーザダイオードから放出された光は、例えば口径の小さな円形など、様々な形への変形が可能なので、高品質なレーザ光を出すことが可能です。現在、ファイバは0.4から0.8までの範囲の開口数に対応しています。さらに、出射光を一般的なライトガイドに入力した場合、最長2,000mmまで80%の光を透過させることが可能です。

 当製品の耐久温度は約150度です。しかし、出力密度によっては、コネクターを冷却することが必要な場合もあります。これらのライトガイドは強固な構造で使い勝手が良いことから、既設のレーザダイオードも一層使いやすくなり、その性能の向上も可能となります。これにより、医療分野におけるレーザメスへの利用をはじめ、工業分野においてのレーザ光源を使用した工作機器への搭載といった新たな用途への利用も期待されています。

※FACレンズ:光源(エミッター、レーザバー)と集光系との間に置かれ、位置調整されるレーザの主要部品。


*製品画像は、添付の関連資料を参照


■業績に与える影響
 本製品の発売による平成23年9月期業績に与える影響は、軽微であるとみこんでおります。


<SCHOTT AGについて>
 ショットは、生活および職場環境を持続的に向上させることを目的の中心に据える国際的テクノロジー・グループで世界最大の産業用光ファイバ(非通信系)メーカーです。この目的を達成するために、同社は125年に及び特殊ガラス、コンポーネント、およびシステム開発を行ってきました。注力分野は、家電、医薬品包装、太陽光/熱エネルギー、エレクトロニクス、光学、および自動車産業分野です。ショット・グループは、その主要市場すべてにおいて製造会社および販売会社を通じて顧客の近くに拠点を置いています。グループ全体の従業員数は約17,400人、世界全体での売上高は約28.4億ユーロ(2009/2010会計年度)です。同社の技術および経済的専門知識は、同社の社会的責任と環境保護責任と密接に結びついています。ショット・グループの親会社はSCHOTT AGであり、SCHOTT AGはカール・ツァイス財団の単独所有となっています。

<SCHOTT AG ライティング・イメージング事業部について>
 SCHOTT AGのライティング・イメージング事業部は、様々な分野に向けて幅広い照明と画像のソリューションを提供しています。
 製品グループの一つである医療用機器グループでは、光ファイバやLED技術を活用し、医療用機器向けに革新的なソリューションを多く実現しています。

<株式会社モリテックスについて>
 モリテックスは、光ファイバ他各種特殊素材・機器の輸出入および国内販売を主たる事業として1973年に営業を開始し、現在は製造機能も備え、光応用機器事業、機能性材料事業などを行っています。このうち、マシンビジョンシステム・工業用事業においては、創業当初からのコア技術である光学・照明を活用し、主に半導体製造装置・電子部品実装機・液晶製造装置業界向けに、レンズと照明装置を組み合わせたマシンビジョン機器を開発・製造・販売しており、この分野では、トップシェアを誇っています。2010年9月期の売上高は65億円。東京証券取引所市場第一部上場(証券コード:7714)。


以上

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