日本チェーンストア協会、９月の販売概況を発表

平成２２年９月度・チェーンストア販売概況



★全体の概況
　平成２２年９月度は、生活者の節約志向が続く中で、全国的な記録的残暑により、夏物商品の動きは良かったものの、秋物商品の動きが鈍く、総販売額の前年同月比（店舗調整後）は０．３％のマイナス（２２ヵ月連続）となった。
　部門別には、食料品は飲料、アイスクリーム、惣菜、野菜、果物の動きが良く、２０か月ぶりのプラスとなった。衣料品は秋物衣料の動きが鈍くマイナス、住関品はタバコの増税前の駆け込み需要から日用雑貨品が１２カ月ぶりにプラスとなったものの家具の動きが鈍かったこと等からマイナスとなった。
　彼岸関連では、団子、おはぎの動きが良かった。

　※会員企業数　６２社／店舗数　７，８６５店
　※総販売額　　９，８０９億円（店舗調整前）　９７．３％（店舗調整後）　　９９．７％
　＜部門別の概況＞
　　・食料品　　　６，３７０億円（店舗調整前）　９７．７％（店舗調整後）　１０１．２％
　　・衣料品　　　　　８７７億円（店舗調整前）　９３．４％（店舗調整後）　　９４．４％
　　・住関品　　　１，９５２億円（店舗調整前）　９８．１％（店舗調整後）　　９８．１％
　　・サービス　　　　　３５億円（店舗調整前）　９５．７％（店舗調整後）　　９８．４％
　　・その他　　　　　５７４億円（店舗調整前）　９６．２％（店舗調整後）　　９７．９％


★商品別の動き
　＜食料品＞
　　●農産品は、野菜は相場高でトマト、レタス、きゅうり、ばれいしょ、玉ねぎは好調。果物はぶどう、桃、オレンジ、りんご、アボカドは好調だが、バナナは不調。
　　●畜産品は、豚肉、鶏肉、牛こま切れは好調だが、焼肉・ステーキ・すき焼き用の牛肉は不調。スライスハムの動きは良いがソーセージの動きは鈍かった。
　　●水産品は、うなぎ、冷凍エビは好調だが、不漁でサンマは不調。塩鮭、明太子、いくらは好調だが、一汐開きは不調。
　　●惣菜は、中華総菜やサラダなどの洋総菜は好調。寿司の動きは良かった。
　　●その他食品は、残暑により飲料、ビール類、アイスクリーム、冷やし麺、ところてん、梅干は好調。洋酒、ノンアルコール飲料、ラー油、冷凍食品、デザートも好調だが、米、菓子、練製品、パン類の動きは鈍かった。

　＜衣料品＞
　　厳しい残暑により夏物商品の動きは良かったが、秋物商品の動きは鈍かった。
　　●紳士衣料は、Ｔシャツは好調だが、ジャケット、ネクタイ、秋物のシャツは不調。
　　●婦人衣料は、フォーマル、ブラウスシャツは好調だが、ジャケット、スカートは不調。
　　●その他衣料・洋品は、肌着は好調だが、パジャマ、ソックス、子供衣料は不調。帽子、パラソルの動きは良かった。

　＜住関品＞
　　●日用雑貨品は、調理用品、ステンレスボトル等行楽用品は好調だが、台所用品、食器、玩具、ペーパー類、トイレ・風呂用品は不調。ランドセルや増税前の駆け込み需要でタバコは好調だった。
　　●医薬・化粧品は、医薬品は好調だが、健康食品、マスクは不調。化粧品はヘアケア、メンズは好調だが、ヘアメイク、ボディケアは不調。制汗剤、日焼止の動きは良かった。
　　●家具・インテリアは、家具は季節家具、収納用品、組み立てボックスは不調。寝具・寝装品は敷パッド、タオルケットは好調だが、羽毛布団は不調。インテリアはクッションは好調だがカーテン、カーペットは不調。
　　●家電製品は、エアコン、液晶テレビは好調だが、冷蔵庫、洗濯機は不調。
　　●その他商品は、自転車、ペット用品は好調だが、スポーツウェア、スポーツシューズの動きは鈍かった。

　＜サービス・その他＞
　　旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は０．４％であった。
　　また、食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は５．９％であった。



＊チェーンストア販売統計（月報）平成２２年９月度速報は、添付の関連資料を参照