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富士フイルムHD、子会社の富士フイルムが和光純薬工業の株式取得を決定

2016-12-20

当社完全子会社による和光純薬工業株式会社株券に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ


 当社の完全子会社である富士フイルム株式会社(以下「富士フイルム」といいます。)は、本日、和光純薬工業株式会社(以下「和光純薬」といいます。)の普通株式を金融商品取引法(昭和23年法律第25号。その後の改正を含みます。)に基づく公開買付け(以下「本公開買付け」といいます。)により取得することを決定いたしましたので、別添のとおりお知らせいたします。

 今回の和光純薬買収によって、富士フイルムグループと和光純薬の両社の高度な技術力、競争力のある製品などを活用して、事業拡大を進めていきます。富士フイルムグループが写真フィルムなどで培った化学合成技術やナノテクノロジー、生産技術などを和光純薬の事業にも活用することで、以下のとおり、富士フイルムグループが注力する「ヘルスケア」事業分野における、再生医療事業、メディカルシステム事業及び医薬品事業に加えて、「高機能材料」事業分野における、電子材料事業及び産業機材事業において、大きなシナジー創出が可能と考えております。

 再生医療事業では、富士フイルムグループには、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーである米国Cellular Dynamics International,Inc.(以下「CDI」といいます。)、国内で最初に再生医療製品を上市した株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下「J−TEC」といいます。)が存在します。富士フイルムグループは、iPS細胞作製などに関する主要特許や細胞の開発・製造ノウハウ、さらに細胞培養に必要な足場材(リコンビナントペプチド)、一定条件生産技術や微小環境でのコントロール技術など、再生医療に必要な技術やノウハウを持っています。今回、これらに和光純薬の培地を加えることで、再生医療に必要な主要要素全てを自社グループで保有することになります。今後、和光純薬が試薬メーカーとして培った少量多品種生産の技術を活かし、各種細胞の培養に最適な高機能カスタマイズ培地の開発を進め、さらに和光純薬とCDI及びJ−TECとの連携により、再生医療事業の発展を加速させていきます。

 メディカルシステム事業の体外診断分野では、富士フイルムグループは、血液中の化学成分を正確かつ高精度に測定できる臨床化学分析システムやインフルエンザウイルスを高感度で検出できる免疫診断システムなど体外診断システムを展開し、同システムの売上を年率10%以上で伸長させています。今回、和光純薬が持つ免疫分析装置や生化学分析試薬などの製品群を加えることで、クリニックから大病院までのニーズに対応できる製品ラインアップを拡大させます。さらに、院内検査を実施している国内のほぼ全ての施設にアクセスできる和光純薬の営業網と、画像診断装置をはじめとした医療機器や医療ITシステムなどの販売を通じて構築した富士フイルムグループの海外ネットワークを活かして、それぞれのルートで相互に製品を拡販していきます。

 医薬品事業の開発製造受託分野では、富士フイルムグループは、FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesでバイオ医薬品の開発製造受託を行っており、また富士フイルムファインケミカルズ株式会社では低分子医薬品の開発製造受託を展開しています。今回、和光純薬の化学合成技術や培地の生産技術などと、富士フイルムグループが持つ低分子医薬の化学合成技術やバイオ医薬品の生産技術などを活用して、医薬品の開発製造受託ビジネスを拡大させていきます。

 電子材料事業では、富士フイルムグループは、フォトレジストやイメージセンサー用材料、CMPスラリーなどの半導体材料製品をラインアップし、なかでも最先端の半導体材料分野で競争力の高い製品を供給することで、年率10%以上の売上成長を実現しています。今回、和光純薬が持つ、半導体の生産プロセスで使用される洗浄剤などを加えて、電子材料事業のさらなる成長を図ります。

 産業機材事業では、富士フイルムグループが写真フィルムなどで培ってきた20万種の化合物ライブラリを和光純薬の試薬ビジネスに活用していきます。さらに、富士フイルムグループの高度な化学合成技術を駆使して、新規高機能試薬、高い競争力を持つ和光純薬の重合開始剤の次世代品などの開発を進めるとともに、富士フイルムグループの海外ネットワークを活用して、化成品ビジネスをグローバルに拡大していきます。

 なお、本公開買付けが成立した場合には、和光純薬は富士フイルム連結子会社となりますが、本公開買付けの決済の開始日は平成29年4月21日を予定しているため、当社の平成28年度の連結業績に与える影響はありません。平成29年度(来年度)の連結業績に与える影響については、詳細が確定次第、お知らせいたします。


 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照




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