リニアテクノロジー、６００mA同期整流式降圧スイッチング・レギュレーター「LT８６３０」を発売

リニアテクノロジー、新製品「LT８６３０」を発売開始
９３％を超える効率を達成する１００V、６００mA同期整流式降圧レギュレータ


　リニアテクノロジー株式会社は、１００V入力が可能な６００mA同期整流式降圧スイッチング・レギュレータ「LT８６３０」の販売を開始しました。LT８６３０EFEは熱特性が改善されたTSSOP−２０パッケージで供給されます。インダストリアル温度バージョンのLT８６３０IFEは−４０℃〜１２５℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。１０００個時の参考単価は３．６０ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LT8630）。

　同期整流方式により９３％の高い効率を達成し、Burst　Mode（R）動作により無負荷時スタンバイ状態の暗電流を７μA未満に抑えます。入力電圧範囲が３V〜１００Vと広いので、４８V車載システム、デュアル・バッテリの輸送機器、産業用機器、３６V〜７２V通信機器などのアプリケーションに最適です。高効率の内部スイッチは０．８Vの低電圧まで最大６００mAの連続出力電流を供給可能です。超低暗電流を実現するBurst　Mode動作により、自動車の「常時オン」システムなど、バッテリの動作時間の延長が求められるアプリケーションに適しています。独自設計により、最小ドロップアウト電圧を維持するので、最大９９％のデューティ・サイクルで動作可能です。可変周波数のバウンダリ・モード・スイッチング方式を採用しているため、広い入力電圧範囲で高効率を維持します。また、高電圧動作用にピン間隔を広げた２０ピンTSSOPパッケージにより、高電圧アプリケーションに対応した放熱効果が高く実装面積の小さいソリューションを提供します。

　LT８６３０は高効率のトップとボトムのパワー・スイッチに加え、必要な昇圧ダイオード、発振器、制御ロジック回路を１個のチップに集積しています。低リップルのBurst　Mode動作により、出力リップルを５mVP−P未満に抑えるとともに、出力電流が小さい場合でも高効率を維持します。また、特殊な設計技法によって広い入力電圧範囲で高効率を達成でき、電流モード方式の採用により高速トランジェント応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、堅牢な短絡保護、パワーグッド・フラグ、出力電圧トラッキング、過熱保護などを特長としています。

■LT８６３０の特長：
　・極めて広い入力電圧範囲：３V〜１００V
　・出力電圧範囲：０．８V〜６０V
　・バウンダリ・モード・スイッチングにより最大効率を達成
　・同期スイッチ内蔵
　・低リップルのBurst　Mode（R）動作：
　　−１２V入力、５V出力時のIQ：１６μA
　　−４８V入力、５V出力時のIQ：７μA
　・ドロップアウト：最大デューティ・サイクルが９９％
　・ピーク電流モード制御
　・プログラム可能な低電圧ロックアウト
　・パワーグッド・フラグ
　・柔軟な出力電圧トラッキング
　・短絡保護
　・低シャットダウン電流：５μA
　・ピンの開放／短絡フォルトに対する耐性
　・高電圧動作用ピン間隔の熱特性が改善された２０ピンTSSOPパッケージ

　※参考画像は添付の関連資料を参照

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＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp

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