米マキシム、超小型hSensor　Platformを発表

Maxim、超小型hSensor　Platformを発表
ウェアラブルヘルスおよびフィットネスアプリケーションの迅速で容易な設計を可能に
ARM　mbedをサポートする完全な開発プラットフォームによって
設計期間を最大６カ月短縮


　カリフォルニア州サンノゼ　２０１６年１０月３１日―Maxim　Integrated　Products，　Inc．（NASDAQ：MXIM、以下Maxim）の超小型hSensor　Platformを使うと、ヘルス、ウェルネス、およびハイエンドフィットネスアプリケーションの設計者は次世代ソリューションを迅速かつ容易に検証することができます。

　・MAXREFDES１００＃の詳細：http://bit.ly/Maxim_hSensor_Platform_jp
　・高解像度画像のダウンロード：http://bit.ly/Maxim_hSensorPlatform_Image
　・ブロック図のダウンロード：http://bit.ly/Maxim_hSensor_Platform_Block_Diagram

　センサーを実装したカスタムボードを作成する場合、設計者は最初にカスタムハードウェアおよびファームウェアを構築して概念を実証し、続いてプロトタイプを構築してからフィールドトライアルを開始する必要があるため、作業が複雑になります。一般的には、その後さらにセンサーおよび既存ソリューションの評価に大量の時間を費やすことになります。MaximのhSensor　Platformは、すべてのハードウェア構成要素を１つの基板に集積するとともに、ARM(R)　mbedTMハードウェア開発キット（HDK）ですぐに利用可能なハードウェア機能を用意することによって、プロトタイプの作成に要する３〜６か月の開発期間を短縮することが可能になります。

　hSensor　PlatformはMAXREFDES１００＃リファレンスデザインとして提供され、hSensorボード、ドライバを備えた完全なファームウェア、デバッガボード、およびグラフィカルユーザーインタフェース（GUI）が含まれています。Maximのウェブサイトでは、ファームウェアのソースコードへのアクセスが提供されておりますので、設計者は各種用途のアルゴリズムをプラットフォームにロードして、特定アプリケーション用に適応することができます。お客様はファームウェアのダウンロードによって、設計の最適化、より迅速な評価の実現、および市場投入までの時間の大幅な短縮が可能です。hSensor　Platformは、現在入手可能な唯一の完全な開発プラットフォームで、チェストストラップ、ECGパッチ、腕時計型機器、温度計、使い捨て温度パッチ、血中酸素測定、スマート体重計、および生体認証などのヘルス、ウェルネス、およびハイエンドフィットネスアプリケーションに最適です。たとえば、１つのCR２０３２電池で現在の既存ソリューションと比較して２倍の期間にわたってECGを継続的に記録するウェアラブルパッチを設計することができます（５０％以上の省電力）。

　hSensor　Platformには、以下の製品が含まれます。
　・MAX３０００３：超低電力、１チャネル集積型生体電位AFE
　・MAX３０１０１：高感度パルス酸素濃度計および心拍数センサー
　・MAX３０２０５：業界唯一の医療グレード温度センサー
　・MAX３２６２０：ウェアラブル用に最適化された超低電力ARM(R)Cortex(R)−M４Fマイクロコントローラ
　・MAX１４７２０：業界で最も自己消費電流の小さいパワーマネージメントIC（PMIC）
　・その他の部品：慣性センサー（３軸加速度計、６軸加速度計／ジャイロスコープ）、気圧センサー、フラッシュメモリー、およびBLE無線

▼主な特長
　・概念を迅速に検証：検証済みのハードウェアとファームウェアによって設計時間を最大６か月短縮
　・製品化までの時間の短縮：既存のハードウェアとファームウェアを基盤とすることによってハードウェア設計を迅速に完成
　・ARM　mbedサポート：効率的な評価と迅速なアプリケーションプロトタイプ作成のために、mbed環境は高レベルの抽象化の提供によって、ソフトウェアツールの保守を不要にし、オープンソースソフトウェアの包括的ライブラリを提供
　・完全なソリューション：コンパクト、超小型ソリューション（２５．４mmx３０．５mm）で必要なすべてのものを１か所で提供するため、複数のソースへのアクセスが不要。コイン電池で動作。データのBluetooth　low　energyでの監視、フラッシュへの保存、またはUSB経由でのストリーミングが可能

▼コメント
　・「当社はMaximのhSensor　Platformを使って、非常に複雑な測定工程を簡素化し合理化することができました」と、toSense社の最高科学責任者であるMatt　Banet氏は語っています。「使いやすい開発キットが提供され、それを当社の独自のハードウェアプラットフォームにうまく実装することができました」。

　・「Maximはウェアラブル市場に全力で取り組んでおり、hSensor　Platformはこの取り組みの証です」と、Maximのインダストリアル＆ヘルスケア製品担当エグゼクティブディレクターであるAndrew　Baker（アンドリュー・ベイカー）は語っています。「新しいアプリケーション用のソリューション開発を続ける中で、
特定の用途に対応するようにこのプラットフォームを拡張していきます」。

・「Maximのこの新しいプラットフォームは、カスタムボードをゼロから作る面倒な工程から設計者を解放してくれます」と、DatabeansのリサーチディレクターであるSusie　Inouyeは語っています。「このような技術を容易に利用することが出来ることはコスト削減を推進する上でも重要であり、特に現在でも価格帯が需要の妨げになっているフィットネスアプリケーション市場において、より多くの消費者を引きつけることができます」。

▼MAXREFDES１００＃の供給体制および単価
　・MAXREFDES１００＃リファレンスデザインの単価は１５０ドルで、Maximのウェブサイトおよび一部の販売代理店から提供されます。
　ハードウェアとファームウェアのファイルは無料で提供され、オンラインで入手可能です。

　・その他のリファレンスデザインについては、
　　http://bit.ly/ReferenceDesign_jpをご覧ください。

　すべての商標はそれぞれの所有者の財産です。

■Maxim　Integratedについて
　Maximは、オートモーティブ、産業アプリケーション、ヘルスケア、モバイルコンシューマ、およびクラウドデータセンター向けの革新的なアナログICを開発しています。Maximはさらなる小型化、スマート化、
セキュアレベルの向上、およびエネルギー効率の向上を最先端技術で実現し、お客様がインテグレーテッドワールドのニーズを満たすことができるよう取り組んでいます。
　詳細については、http://www.maximintegrated.com/jpをご覧ください。

　※参考画像は添付の関連資料を参照