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日立造船、舶用低圧型脱硝装置(LP−SCR)を開発
舶用低圧型脱硝装置(LP−SCR)の新開発〜SCRラインナップの拡充〜
Hitz日立造船株式会社は、このほど舶用低圧型脱硝装置(以下、LP−SCR)を新たに開発し、2017年度に販売を開始します。
当社は2ストローク機関用排ガス処理装置として、これまで高圧型脱硝装置(HP−SCR)のみを販売しておりましたが、エンジンのターボチャージャー下流側に設置するLP−SCRを新たに製品ラインナップに加えることで、環境規制や顧客からのニーズに対し、より広く対応できるようになります。エンジン部とは独立した自由な設置が可能となるため、従来のHP−SCRで適用が難しかったエンジンに対してもLP−SCRでは適用が可能になるなど、HP−SCRとLP−SCRを併せ持つ「SCRのHitz」としてご提案の幅が広がります。
【LP−SCRの主な特徴】
1.エンジンのターボチャージャー下流側に設置
2.エンジンの型式、排ガス量やライセンサーを選ばずに適用可能
3.複数のターボチャージャーとの配管接続が容易
4.配置が容易。エンジンとの位置関係は自由自在
5.エンジン側の改造を特に必要としない
※参考画像は添付の関連資料を参照
国際海運業界においては、2016年1月以降に建造される船を対象に、ECA(Emission Control Areas)海域でNOx排出量を第1次規制値から80%の削減を求める第3次規制(TierIII)が適用されております。当社は、「環境・グリーンエネルギー」を事業ドメインの1つとしており、これまで培ってきた豊富な経験と技術を生かした舶用ディーゼルエンジンおよび舶用コンポーネントシステムの開発および供給を通じ、大気汚染防止や温室効果ガスの削減など環境保全の問題解決に貢献していきます。
(終)