ダイキン、ブラジルに空調機器の現地生産工場を設立

急成長するブラジル空調市場に

当社として南米初となる　空調機器の現地生産工場を設立


　ダイキン工業株式会社は、急成長するブラジル空調市場の需要に対応するため、ブラジル連邦共和国のサンパウロ市近郊にあるモジダスクルーゼス市に２０１４年初旬、空調機器の新工場（敷地面積約２０万ｍ２）を設立することを決定しました。新工場では、マルチ型業務用空調機『ＶＲＶ』を生産し、ブラジルにおける公共施設や商業施設などの空調需要に対応します。

　当社はブラジル市場において、１９９２年より業務用空調機を販売してきました。昨年５月に設立した空調機器販売会社「ダイキン　マッケイ　エアコンディショニング　ブラジル社」（本社：サンパウロ市）を拠点として、４月１日より本格的に営業を開始しています。業務用だけではなく、家庭用空調機から大型空調機までの幅広い製品の販売し、２０１５年度には売上高３５０億円を目指します。

　ブラジルの空調市場は、今後、２０１４年のＦＩＦＡワールドカップや２０１６年のリオデジャネイロ夏季オリンピックなど大プロジェクト開催により、インフラ整備に伴う設備投資が加速し、空調需要の拡大が期待されます。また、富裕層の拡大により住宅用空調機市場も急成長すると見込んでいます。２０１０年度のブラジルの空調市場は、約１，８００　億円（当社推定）ですが、２０１５年度には４，０００億円超（当社推定）まで拡大すると予想しています。

　今後も持続的な経済発展が見込まれるブラジルにおいては、現地のニーズに合致した商品を開発し、需要に応じてタイムリーに供給することが不可欠です。当社グループのグローバルでの生産体制も含めて検討した結果、ブラジルで本格的な空調事業を展開するために必要との判断から、今回ブラジルに空調機器の生産工場を設立することを決定しました。

　生産体制の充実に先立ち、空調需要の６０％を占めるサンパウロ市やリオデジャネイロ市に販売網を構築します。さらには機器の販売だけではなく、主要都市にサービス拠点を設立するほか、サービス協力店のキーマン育成、日本や中国で展開している２４時間３６５日対応できるコンタクトセンターの設立など、当社流のきめ細かいサービス対応を実践し、ブラジルでの本格的な事業展開を加速していきます。


　※新会社と新工場の概要は添付の関連資料を参照