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ミック経済研究所、ITモダナイゼーションソリューションの市場動向を発表

2016-08-12

ITモダナイゼーションソリューション市場

 ■ITモダナイゼーションのソリューションSI市場は、メインフレーム等の老朽化等に伴い、ここ数年、開発規模は大型化し引き合い案件も増加。同市場は2015年度で対前年比114.6%、269.3億円となった。
 ■手法別では、リホスト手法が2015年度で130.4億円・手法別市場シェア75.7%を占め、当該市場の中心となっている。


 情報・通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(本社:東京都港区、社長:有賀章)は、COBOL資産のマイグレーション=ストレートコンバージョンから始まったITモダナイゼーションソリューション市場を、手法別に捉えたマーケティングレポート「ITモダナイゼーションソリューションの市場動向(2016年版)」を2016年7月に発刊した、と発表しました。
 同マーケティングレポートは、ITモダナイゼーションソリューションを提供するSIer、ソフトウエア製品ベンダー21社を調査し、各社の事業推移を捉え、ITモダナイゼーションソリューション市場として、2014年度から2016年度まで中期予測を含めて集計・分析を行っています。手法別ジャンルは下記の主要5手法に分類して、各々の市場動向を考察しています。(調査期間:2016年4月〜2016年6月)
 ITモダナイゼーションの主要5手法別内訳、及び、調査結果の概要は以下の通りです。

<ITモダナイゼーション手法・主要5手法>

 ※表資料は添付の関連資料を参照

<ITモダナイゼーションソリューションの手法別市場動向>
 リホスト手法は、2015年度で130.4億円・市場シェア75.7%を占め、ITモダナイゼーションソリューションの中心となっている。これは、COBOL to COBOLにより比較的短期間でシステムを新しいプラットフォームに移行でき、リビルド手法と比較して早く、安価、安全にシステム再構築ができるメリットが要因【図表1〜2】。
 リライト手法は、2015年度実績で34.3億円・対前年比139.3%と伸びている。同手法は、リビルド手法に次いで移行期間が長くコスト負担も大きいことが課題とされるが、構築後の運用コスト削減、新技術・新業務への柔軟な対応などが期待できる。COBOL to JAVAによる大規模システム系であり、開発工数が大きく市場シェア・伸び率も高くなっている。一部SIerは価格政策としてリホスト手法よりもリライト手法を提案するケースもでてきている。
 リビルト手法は引き合いベースが少なく、市場規模は僅少である。これは、(1)現行仕様の把握が必須でドキュメントが保守されていない場合はリドキュメントの作業も必要、(2)再実装の工程を含み移行期間が長くコスト負担が大、(3)大規模プロジェクトでは開発プロセスの統制が必要な点などが挙げられる。

 ※図表1・2は添付の関連資料を参照



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