日本ヒューレット・パッカード、DevOpsとアジャイル環境向けのALMソフトを提供開始

日本ヒューレット・パッカード、DevOpsおよびアジャイル環境向けの新たなアプリケーションライフサイクル管理ソフトウェアを発表
−オープンソースと統合分析機能を活用した最新製品により、迅速かつ高品質なソフトウェアデリバリを実現−


　日本ヒューレット・パッカード株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長執行役員：吉田　仁志、以下　日本ヒューレット・パッカード）は本日、お客様のDevOpsの導入を加速する、アプリケーションライフサイクル管理（ALM）ソフトウェア製品「HPE　ALM　Octane」の提供開始を発表します。この最新ALMソリューションは、JenkinsやGitなど、広く普及している開発者向けツールセットを活用することで、リーン、アジャイル、DevOpsの展開に重点を置く開発チームの品質を維持・向上します。「HPE　ALM　Octane」は、統合分析機能によって開発者とテスト担当者にインサイトを提供し、品質やエンドユーザーエクスペリエンスを犠牲にすることなく、迅速なアプリケーションデリバリを実現します。

　急速に変化する市場環境に対応し、魅力的なカスタマーエクスペリエンスを提供するため、各社は現在、ソフトウェアやモバイルアプリケーションを極めて速いスピードで構築し、強化しています。こうした加速度的な変化を受けて、企業は社内のソフトウェア開発プロセスの最適化について再考を迫られています。一方で、本来継続的な品質確保と規模拡大をより迅速にサポートするはずのアプリケーションデリバリ管理ソリューションは、アジャイル、リーン、DevOpsなどの近年の開発手法を十分にサポートできるほどのスピードでは進化していないのが実情です。

　ヒューレット　パッカード　エンタープライズのアプリケーションデリバリ管理担当シニアバイスプレジデント　兼　ジェネラルマネージャーであるラフィ・マ−ガルオット（Raffi　Margaliot）は、次のように述べています。「今日のビジネスの成功の核となっているのは、魅力的、直感的なユーザーエクスペリエンスを継続的に提供する、俊敏で高品質かつ高性能のアプリケーションです。しかしながら、こうした素晴らしいアプリケーションを迅速に提供するには、IT部門も同様に俊敏に、高品質なサービスを提供し続ける必要があります。HPE　ALM　Octaneは、特にアジャイルやDevOpsの導入時に効果を発揮し、時間や場所を問わずアクセスされるクラウドファーストの環境構築をはじめ、ビッグデータスタイルのアルゴリズムによって、全てのIT環境においてでスピード、品質、拡張性の向上を実現します。」


〈分析機能とオープンアーキテクチャにより、スピード、品質、拡張性を向上〉
　サービスの開発や運用力を向上させるために、ソフトウェア開発部門では、多種多様な開発ツールやテストツールからデータを統合する製品を活用し、アプリケーションデリバリのパイプライン全体において品質状態をシームレスにレポートすることや、ビッグデータスタイルのアルゴリズムによるライフサイクルデータを活用することが必要です。ソフトウェア開発者は、「HPE　ALM　Octane」により、本番環境の効率化が実現できます。さらに「HPE　ALM」や「HPE　Quality　Center」と連携して活用することで、既存のプロジェクトで従来型のソフトウェア開発手法を使用しているソフトウェア開発者や企業が、DevOps、リーン、アジャイルといった最新のソフトウェア開発手法を活用しやすくすることができます。

　「HPE　ALM　Octane」は、Swaggerでドキュメント化されたREST　APIを活用した、広く普及している開発者向けテストツール、およびオープンソースのレイヤ上に構築されたオープンプラットフォームアーキテクチャとの統合を実現できるよう最適化されています。「HPE　ALM　Octane」はオープンで、エンタープライズ・ソフトウェアデリバリに求められる拡張性に対する課題を解決するよう設計されています。また、見やすいガイダンスによって、ビジネスルールやワークフローを容易に構成できるため、複数の部門をまたいだアプリケーションデリバリを高速化することが可能です。

　「HPE　ALM　Octane」は、継続的インテグレーションパイプラインのコンテキスト内で、自動化されたテストを構成および管理することで、開発者はコンテキスト内の結果と不具合を簡単かつ自動的に閲覧できます。さらに、「HPE　ALM　Octane」のオープンアーキテクチャを通じ、企業はHPEとサードパーティのテストフレームワークを幅広く活用できます。これは、JenkinsやTeam　Cityなどの継続的インテグレーションツールをアーキテクチャに組み込むことで実現しています。


　「HPE　ALM　Octane」の主な特長は、以下の通りです。
　・オープンソースの開発／テスト向けツールチェーンの強化：「HPE　ALM　Octane」は、テストの自動化、コラボレーション、アプリケーションのデプロイを専門とする、広く普及しているツールと連携しており、テストの生産性向上とシフトレフトの促進を実現します。これにより、ツールチェーン全体の可視性とインサイト活用が可能になります。また、以下のツールとフレームワークをサポートします。　
　　−JenkinsとTeamCityの統合：継続的インテグレーションやテストアクティビティの起動、実施対象テストの検出、テストの実行、各パイプラインビルドに関連した不具合などを含む関係性の維持管理やレポーティング
　　−Git：手作業によるテストスクリプトのバージョン管理、およびソースコードによるテスト管理を実施
　　−Gherkinのサポートを通じたBDD（Business−Driven　Development）：設計／開発フェーズなどライフサイクルの初期段階でのテスト開発（シフトレフト）を実現。テストの自動化スクリプトへの容易な変換をサポートすることにより、手作業のプロセスから自動化テストへの円滑な移行を支援
　　−CI連携により容易に連携可能となる豊富なツール群（＊）：これらのテストアクティビティ、タイプ、結果は「HPE　ALM　Octane」のアプリケーションモジュールやビルド、および不具合に継続的に関連付けられ、レポーティング可能です。
　　＊HPE製品（HPE　Unified　Functional　Testing、HPE　LeanFT、HPE　StormRunner　Load）、オープンソース（Selenium）
　　−Swaggerでドキュメント化されたREST　API：サードパーティツールとの容易な統合を実現

　・DevOpsソフトウェアデリバリの継続的品質：継続的インテグレーションのプロセスと関連アクティビティを活用し、直感的に使用可能なデータをキャプチャ、分析、提供、提示することで、不具合の管理と追跡を行います。

　・ChatOpsとのコラボレーション強化：パイプラインアクティビティ、アプリケーションアーキテクチャやコンポーネント、品質のステータスなどの次々に変化する関係性をトラックします。さらに「HPE　ALM　Octane」は、アプリケーションのコンポーネント、バックログ、ビルド、テスト、不具合の変化もトラックします。成果物、ステータス、関係性は、インテリジェントなタギング機能を通じて容易に維持管理され、ChatOpsによって、コンテキストリッチかつ自動化されたコラボレーションが実現します。


　株式会社　日立コンサルティングのデジタルエンジニアリング担当ディレクターであるジョナサン・ライト（Jonathon　Wright）氏は、次のように述べています。「株式会社　日立コンサルティングは、優れた運用機能とパフォーマンスに特化することで、お客様の目標を達成するため、業界をリードするデジタルイネーブルメント・プラットフォームを提供しています。ヒューレット　パッカード　エンタープライズとの協力により、とりわけHPE　ALM　Octaneを活用することで、DevOpsプロセスを中心とした、お客様が対応を求める重要分野に対して、ダイナミックなアプリケーションデリバリや開発環境に向けたデジタルサービスの提供を強化してまいります。」

　LG電子のエンジニアであるシュン・シャン・ピアオ（Shun　Shan　Piao）氏は、次のように述べています。「HPE　NextGen　ALMの活用は、当社のビジネスに大きな変化をもたらしました。不具合のライフサイクル全体を制御および管理できることで、ソフトウェアの品質向上のプロセスとフローが最適化され、デリバリの時間短縮に役立ちました。」

　IDCのアプリケーションライフサイクル＆エグゼクティブ戦略サービス部門プログラムディレクターであるメリンダ・バルー（Melinda　Ballou）氏は、次のように述べています。「クラウドやネイティブモバイルからマイクロサービスを含むIoTまで、様々なフォームファクタを通じて開発とデプロイの高速化を図るには、ソフトウェアライフサイクル全体を通じた俊敏な対応が求められます。このような新たな分野はいずれも、開発者にとっては新たな課題となります。ビジネスイノベーションの実現において求められるデプロイの即応性と複雑性により、IT部門は、設計、スピード、規模、継続的な品質向上、および継続的テストやリリースによる統合などにどのように対応するかが求められています。鍵となるのは、分散したプロセス全体の管理と、オープンソースの活用です。」

　「HPE　ALM　Octane」の提供開始に加えて、HPEでは、アジャイル、DevOps、品質を大規模にサポートする、HPEの高機能・高性能テスト製品への新機能の導入も発表しています。詳細については、以下を参照してください（英語）。
　http://community.hpe.com/t5/LoadRunner-and-Performance/Announcing-the-release-of-LoadRunner-Performance-Center-and/ba-p/6858698#.V0hqSrgrKM8


〈販売開始予定〉
　日本での提供時期等は未定です。


　「HPE　ALM　Octane」は、クラウド提供のサービスとして本日よりご利用いただけます。オンプレミスによる「HPE　ALM　Octane」の導入開始（英語対応）は、２０１６年中（日本での提供時期は２０１７年以降）を予定しています。

　また、アプリケーションライフサイクル全体を通じて、モバイルアプリケーションの高品質化とユーザーエクスペリエンスの最適化を開発者がこれまで以上に推進できるよう、「Mobile　Center」もアップデートを実施しました。

　「HPE　ALM　Octane」の詳細については、当社のブログ「All　About　the　Apps」を参照してください（英語）。
　http://community.hpe.com/t5/All-About-the-Apps/Application-Delivery-fueled-by-ALM-Octane-The-future-of/ba-p/6860223

　トライアルへのお申込みについては、以下を参照してください（英語）。
　https://www.saas.hpe.com/en-us/software/alm-octane


■プレスルーム
　https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom.html


　文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。


■お客様からのお問い合わせ先
　カスタマー・インフォメーションセンター
　TEL：０１２０−２６８−１８６
　（携帯、PHS：０３−５７４９−８２７９）
　ホームページ：http://www.hpe.com/jp/