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NEC、韓国KTと共同で5Gサービス実現に向け無線による高速大容量伝送実験に成功

2016-04-13

NEC、韓国KTと共同で5Gサービスの実現に向けて無線による高速大容量伝送実験に成功


 NECは、韓国大手通信事業者KT Corporation(本社:京畿道城南市、会長:黄昌圭(ファン・チャンギュ))と共同で、世界最大級のスポーツ大会の会場となっているPhoenix Park Ski World(江原道平昌郡)にて、KTの商用ネットワークを使い、70−80GHz(E−Band)帯域による無線伝送網での高速大容量伝送実証実験に成功しました。

 KTは2018年に5Gトライアルサービスの実現を目指しています。今回の実証実験は、2015年8月に両社で締結された5Gネットワーク領域での協業に基づき実施しました。

 NECは注力する「社会ソリューション事業」を通じて、5Gサービスの実現に向けて実証実験や研究・開発を行い、通信事業者が提供するサービスの発展に貢献します。


■背景
 KTは、光ファイバー網の敷設が困難なスキー場などの山岳部では、5Gネットワークの基地局間を繋ぐ伝送網として、E−Band帯域による無線伝送の導入を検討しています。E−Band帯域は直進性が高く、大気による電波減衰の影響を受けにくいため、高速大容量伝送に適しています。


■特長
 NECは、今回の実証実験にE−Band帯域に対応した超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK EX」を提供することで、KTのLTE基地局間の接続を高速大容量な無線伝送網で実現し、実証実験の成功に貢献しました。また、iPASOLINK EXは、高い耐環境性を有し、小型軽量でアンテナサイズも小さく、設置工事が容易なため、降雪のあるスキー場でも、迅速に高速大容量伝送環境を実現しました。
 今回提供した「iPASOLINK EX」は、256QAM(注1)変調方式に対応しているため、光ファイバー並みの最大3.2Gbpsの高速大容量伝送が可能です。さらに、E−Band内の帯域を複数のチャネルに割り当てることが可能な狭帯域(チャネル幅250MHz/500MHz)システムを採用しているため、隣接する伝送路の電波干渉を軽減し伝送帯域を効率的に使用できます。
 両社は2018年の5Gトライアルサービスの実現に向けて、共同実験を引き続き行っていきます。


 NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。


以上


 (注1)256QAM(Quadrature Amplitude Modulation):
  位相と振幅を変化させることで、一度に8列のデジタル情報を伝達する変調方式。一つの象限に6ビットの組み合わせで位相と振幅を変えて64の値を設定し、それを2ビットの組み合わせで4象限にマッピングすることで、64×4=256の値を用いる直交振幅変調方式。


◇本件に関するお客様からのお問い合わせ先
 NEC テレコムキャリア企画本部
 TEL:03−3456−5916



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