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富士フイルム、4K対応のシネマカメラ用ズームレンズ「FUJINON XK6x20」を発売
4K対応! 広角20mmから望遠120mmをカバーする
シネマカメラ用ズームレンズ「FUJINON XK6x20」
ズーム全域でT3.5(※1)の明るさを実現!
●新発売●
富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、4K対応のシネマカメラ用ズームレンズの新ラインアップとして、「FUJINON XK6x20」(以下、「XK6x20」)を6月下旬より発売いたします。「XK6x20」は、シネマカメラで最も普及しているスーパー35mmPLマウント(※2)に対応し、20mmから120mmのズーム全域でT3.5(※1)の明るさを実現する標準ズームレンズです。
*製品画像は添付の関連資料を参照
近年、CMやコンサート、ドキュメンタリー、ドラマ撮影などの制作現場では、シネマカメラ特有の高画質かつ浅い被写界深度によるボケ味の良さを活かした映像表現を、あらゆるシーンで活用したいというニーズが拡がっています。
富士フイルムは、平成14年にデジタルシネマカメラに対応した「FUJINONシネレンズ」を発売。その後も、高画質・高品質なシネマカメラ用レンズを、シネマ業界や放送業界など、様々な制作現場に提供してきました。
今回発売する「XK6x20」は、4Kカメラに対応する高い光学性能を持ち、20mmから120mmの幅広い焦点距離をカバーするシネマカメラ用ズームレンズです。また、ズーム全域でT3.5の明るさを実現。Tドロップ(※3)が無く、快適な運用が可能。本レンズ1本であらゆるシーンの撮影に対応できます。
「XK6x20」は、現行品でご好評頂いている、ズームやフォーカスを電動で駆動させる着脱式のドライブユニットを搭載。さらに、0.8mmギアピッチ(※4)を採用し、標準的な周辺アクセサリーをそのままご使用いただけます。
富士フイルムが提供するフジノンレンズは、高い描写力が評価され、世界中のテレビ番組や映画、CMの制作で採用されるなど、最新の映像表現の進化に貢献しています。今後、当社は、長年培ってきた光学技術や精密加工・組立技術などにより、最先端の新製品を開発・提供し、多様化する制作現場のニーズに応えていきます。
なお、平成28年4月18日〜21日にラスベガスで開催される放送機器展示会「NAB2016」に本製品を出展いたします。
※1 T(Tナンバー)は、F値と透過率を考慮して表したレンズの明るさを示す指標。数値が小さいほど明るいレンズであることを表す。
※2 シネマカメラの世界最大手ドイツ アーノルド&リヒター社の16mm/35mmシネマカメラ向けのレンズマウント。
※3 どの焦点距離においても開放Tナンバーが一定で、ズーム操作中にTナンバーが変化しないこと。
※4 歯車の歯と歯の間の距離。
記
1.品名:シネマカメラ用ズームレンズ「FUJINON XK6x20」
2.発売時期:平成28年6月下旬
3.標準ユーザー渡し価格:オープン
4.主な製品特長:
(1)高い光学性能を実現
・最先端の光学シミュレーション技術を用いて設計した、高精度な大口径非球面レンズを採用。画面中心部から周辺部まで4Kカメラに対応した高い光学性能と低ディストーションを実現し、ズーム全域においてシネマカメラ用単焦点レンズに匹敵する性能を発揮します。
・フラッグシップモデル「HKシリーズ」および小型軽量モデル「ZKシリーズ」と色味を統一設計することにより、複数のレンズを併用する際に必要なカラーグレーディング(※5)を簡略化します。
・放送用レンズで採用している「フランジバック調整機構」(※6)を搭載。カメラとレンズをベストマッチングさせ、レンズの光学性能をフルに引き出します。
・9枚絞り羽根の採用により、円形に近い絞り形状を実現。より自然なボケ味を生かした映像表現が可能です。
※5 編集作業において、映像の色彩を補正する作業。
※6 カメラ毎のフランジバック(レンズの取付基準面からセンサーまでの距離)に合わせて、レンズの結像面を最適な位置に調整可能。
(2)焦点距離20mmから120mmまでをカバーし、ズーム全域でT3.5の明るさを実現
・焦点距離20mmから120mmまでの幅広い画角をカバーします。単焦点レンズ使用時のように焦点距離に応じてレンズを交換する必要がなく、時間やコストの抑制に繋がります。
・ズーム全域でT3.5の明るさを実現。焦点距離によってTナンバーが変化するTドロップが無く、快適に運用できます。
・被写体距離(※7)40cm(フロントレンズ(※8)から11cm)まで接近して撮影できる「マクロ機能」を搭載。1本でカバーする撮影シーンを拡大します。
※7 結像面から被写体までの距離。
※8 複数枚で構成されているレンズのうち、一番前にあるレンズ。
(3)快適な操作性を実現
・フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)の操作リング全てにおいて、これまでのFUJINONシネマカメラ用レンズと同一の0.8mmギアピッチを採用。標準的な周辺アクセサリーの使用が可能です。
・フォーカスリングは、200度の回転角と適度なトルク感を実現し、精緻なフォーカシングに寄与します。
・フォーカス指標は、フィート表記かメートル表記の選択が可能。
(4)着脱可能なドライブユニットを搭載
・ズームやフォーカスを電動で駆動するドライブユニットを搭載。ドライブユニットによる操作が一般的な放送用レンズと同等の操作感を実現。
・ドライブユニット非搭載時は、シネマの制作現場で一般的なフルマニュアルでの使用が可能。
(5)レンズデータを高分解能で出力する「ロータリーエンコーダ」を搭載
・ズームやフォーカス位置情報などのレンズデータを高分解能で出力できる「ロータリーエンコーダ」をドライブユニットに標準搭載。
5.主な仕様:
*添付の関連資料を参照
◆本件に関するお問い合わせ
(お客様)
光学・電子映像事業部 営業グループ
TEL048−668−2143
富士フイルム ウェブサイト
http://fujifilm.jp/