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JAXA、ドイツ航空宇宙センターと戦略的連携で機関間協定を締結

2016-03-01

ドイツ航空宇宙センター(DLR)との新たな機関間協定の締結について


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)理事長奥村直樹と、ドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum fur Luft−und Raumfahrt:以下「DLR」) 長官 パスカールイーレンフロイント(Pascale Ehrenfreund)は、平成28年2月25日、JAXAとDLRの戦略的連携のため、機関間協定を新たに締結いたしましたのでお知らせします。
 民間部門や宇宙新興国の台頭など、宇宙開発利用を巡る世界的な環境が変化する中、JAXAとDLRの戦略的協力関係を構築し、日独間で実効性ある機関間協力の実現を目指します。具体的には、宇宙航空技術開発、宇宙利用、産業育成等の分野で、協力を深めてゆくこととしました。
 なお本協定は、DLRパスカールイーレンフロイント長官の来日の機に、在京ドイツ連邦共和国大使館において、シュテファン グラープヘア(Stephan Grabherr)首席公使の臨席のもとJAXA理事長とDLR長官により署名式が行われました。


■これまでのDLRとの協力実績
 DLRとは、これまで、1999年に両機関間の協力の発展・強化を目指し、「新戦略協力枠組みの設立にかかる合意文書」を締結したことを踏まえ、以下に代表される協力を実施してきました。
 ●ALOSデータとTerraSAR−X/TanDEM−Xによる災害監視のための共同研究
  JAXAのALOSと、DLRのTerraSAR−X及びTanDEM−Xを利用し、観測頻度の向上及び緊急時の運用手順に関するフィジビリティスタディなどを実施。
 ●人体模型を用いた長期被曝線量計測実験(ISS マトリョーシカ実験)
  被爆線量計を埋め込んだ人体模型を国際宇宙ステーションの船外及び日本実験棟「きぼう」内に長期間設置して、人体内の被爆線量を計測。
 ●「はやぶさ2」へ小型ランダ(MASCOT:Mobile Asteroid Surface Scout)の搭載及び地上局支援等
  MASCOT(マスコット)は、JAXAの「はやぶさ2」に搭載した10kg級の小型着陸機で、DLRとフランスCNESが主体で開発した国際協力機器。現在「はやぶさ2」は、小惑星Ryuguに向かう軌道を航行中。
 ●長期派遣による人材交流(約20名の交換実績)、など


■今後協力が見込まれる分野
 本日締結された機関間協定により、既存の協力体制を新たにし、以下の分野について戦略的に協力を進めます。
  ●地球観測
  ●国際宇宙ステーション及び微小重力実験
  ●探査と宇宙科学
  ●宇宙輸送
  ●研究開発(宇宙システムと宇宙技術)
  ●産業振興
  ●航空


以上



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