日本鉄鋼連盟、１月の鉄鋼生産概況を発表

１月粗鋼生産８７７万トン、前月比２．１％増、前年同月比２．８％減
２０１５年４月〜２０１６年１月８，７１８万トン、前年同期比５．４％減
　

　◎２０１６年１月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比では増加したが、前年同月比では減少した。

　○銑鉄生産は６８８．７万トンと前月に比べ２３．９万トン・３．６％増、前年同月比では１．８％減と、１０カ月連続の減少となった。２０１５年４月〜２０１６年１月では６，７３５．８万トンと前年同期比４．３％減となった。

　○粗鋼生産は８７７．２万トン（前月比１８．３万トン・２．１％増、前年同月比２．８％減）となり、前年同月比では１７カ月連続の減少となった。１月の１日当たり粗鋼生産は２８．３０万トンで、１２月の同２７．７１万トン比２．１％増だった。２０１５年４月〜２０１６年１月では８，７１７．７万トンと前年同期比５．４％減となった。
　炉別生産をみると、転炉鋼が６９４．８万トンと前月比３．６％増、前年同月比２．１％減、電炉鋼が１８２．４万トンと同３．１％減、同５．１％減となり、前年同月比でみると転炉鋼は１１カ月連続の減少、電炉鋼は１４カ月連続の減少となった。
　鋼種別生産では、普通鋼が６７８．１万トンと前月比１．６％増、前
年同月比２．７％減、特殊鋼が１９９．１万トンと同３．９％増、同３．１％減となり、前年同月比では普通鋼は１１カ月連続の減少、特殊鋼は１４カ月連続の減少となった。

　○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は７６４．７万トンと前月に比べ１０．６万トン・１．４％増、前年同月比では５．１％減と１５カ月連続の減少となった。２０１５年４月〜２０１６年１月では７，６８０．１万トンと前年同期比５．４％減となった。

　○普通鋼熱間圧延鋼材の生産は６０７．３万トンと前月に比べ５．５万トン・０．９％増、前年同月比では４．５％減と１５カ月連続の減少となった。２０１５年４月〜２０１６年１月では６，１１９．６万トンと前年同期比４．０％減となった。

　品種別では、条鋼類は１４５．２万トン、前月比１．８％増、前年同月比５．５％減で、前年同月比では１７カ月連続の減少となった。鋼板類は４５７．３万トン、同０．３％増、同４．３％減となり、前年同月比では１５カ月連続の減少となった。
　主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３６８．１万トン（前月比０．１％増、前年同月比３．７％減）と、前年同月比で２カ月振りの減少となった。厚板は８３．４万トン（同１．７％増、同６．５％減）と、前年同月比で１０カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が６４．８万トン（同１．０％減、同２．２％減）と、前年同月比で１７カ月連続の減少となった。H形鋼は３０．６万トン（同１．７％増、同８．７％減）と同２カ月連続の減少、大形形鋼は７．０万トン（同２．６％減、同１９．３％減）と同１２カ月連続の減少、中小形形鋼は８．０万トン（同０．５％減、同１３．９％減）と同６カ月連続の減少となった。

　○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１５７．４万トンと、前月に比べ５．１万トン・３．３％増、前年同月比では７．４％減と１５カ月連続の減少となった。２０１５年４月〜２０１６年１月では１，５６０．５万トンと前年同期比１０．６％減となった。


　※「全国鉄鋼生産高／全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照